1日5分!エクセル・googleシートで投資(株・FX)を徹底管理

1日5分!エクセル・googleシートで投資(株・FX)を徹底管理

・資金がいくらあって、どんなトレードをしていたかの記録
・ひとつのトレードや全体のリスク管理
・破産を避けて複利を活かす資金管理

これらが、たったひとつのエクセル・googleシートで実践できてしまいます。

考え中

さて、いきなりですが質問です。

「記録をつけずに、何の管理もせずに、なんか知らないけど投資で10年勝ち続けています( ゚д゚)ハッ!」・・・あたりまえですが、こんなこと、ありえないですよね?

この点に異論がある方は少ないと思います。
では、次の質問はどうでしょう。

  1. あなたは、1ヶ月前、1年前の今日、資金がいくらあって、どんなトレードをしていたか正確に答えることができますか?
  2. トレードごとや保有ポジション全体のリスク管理、破産を避けて複利を活かす資金管理は、できていますか?
  3. そもそも、トレードで着実にレベルアップしていますか?

これらの質問に、自信をもって「Yes」と答えられる人はなかなかいないでしょう。もし、あなたが「Yes」と答えられなかったのなら、「”マグレ”で勝つ」ことはあっても、トレードで「勝ち続ける」ことはできません。

この記事では、「効率よく記録をつけ、リスクと資金を徹底的に管理し、着実にレベルアップしていく素地をつくる。それがたったひとつのエクセル・googleシートで実践できてしまう――」そんな方法をご紹介します。

投資歴5年で、あまり時間に余裕のない兼業投資家。そんなボクが、改良に改良を重ねたオールインワンの運用管理シートを徹底的に解説します!

1日5分!エクセル・googleシートで投資(株・FX)を徹底管理

  1. 記録をつけるメリット・デメリット
    1. 結論:勝ち続けることができる
    2. 資金とリスクの管理を徹底することができる
    3. デメリット
  2. 検証でわかる資金とリスクの管理が必要なわけ
    1. 良い資金管理をするとこうなる
    2. ダメな資金管理・リスク管理の典型
    3. せっかくだから検証してみた「その他の資金管理」
  3. 使用しているツール
    1. オススメ!googleシート
    2. エクセルでも代用できる
  4. 入力シートの分け方とそれぞれの役割
    1. 資金の推移
    2. 銘柄とリスクの管理
    3. トレードの記録
    4. 資金の管理と分析
    5. グラフ
    6. 補足:トレードを正規分布で捉える
  5. 入力・分析項目の解説
    1. 前提知識:ユニットの解説
    2. 資金の推移
    3. 銘柄とリスクの管理
    4. トレードの記録
    5. 前提知識:複利の期間について
    6. 資金の管理と分析
  6. 運用管理シートの使い方
    1. 所要時間5分:毎日やること
    2. エントリー
    3. ポジションの監視
    4. イグジット
    5. 定期的な調整
  7. まとめ
  8. プレゼント

1.記録をつけるメリット・デメリット

記録をつける

「記録なんてつける必要ない」っていう人は少ないと思いますが、、正直言って、記録をつけるのってメンドクサイですよね。。ボクもできることならやりたくないです。しかし、「記録をつける」行為は、投資においてめちゃくちゃ重要です。なので、渋々トレードの記録をつけています。

記録をつけるとどうなるのか、どんなメリットとデメリットがあるのかを整理してみました。

1-1.結論:勝ち続けることができる

まずは、メリットです。

記録をつけることには次のようなメリットがある

  1. 複数の口座や市場を一元管理できる
  2. 資金とリスクの管理を徹底できる
  3. 成績や分析などを自動算出
  4. トレードにあてる時間を短縮
  5. ルールを遵守しやすくなる
  6. ミスが減り正確になる
  7. 迷わなくなる
結果、勝ち続けることができる

補足:これは「記録をつける」というより「ボクの記録のつけ方を実践すると」とした方が正確かもしれません。

ボクは、複数の口座や市場を少ない工数で一元管理しています。資金とリスクの管理はとにかく徹底していますし、色々な数値が即座に自動算出されます。トレードにあてる時間は1日5分~30分程度。迷わず正確にルールを徹底することができています。

5年間、地道な改善を続けて今の形ができあがりました。さらに、この記事を書くにあたって、また少し改善することができています。

ボクは「記録をつける」「リスクや資金を管理する」という行為が「勝ち続ける」ために最も重要なことであると考えています。

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1-2.資金とリスクの管理を徹底することができる

前述の7つメリットの中でも資金とリスクの管理はとにかく重要です。実際に「どんな管理をしているのか」をご紹介します。

1-2-1.資金管理

  • 複利の調整(年次複利、四半期複利、月次複利等)
    • 利益を運用資金に加算するタイミング
    • 運用資金の追加を反映するタイミング
  • 1取引のサイジング(資金1%と1日のボラティリティから取引量を算出)
  • 1取引のリスク(資金の何%にするか)

この中で最も重要なのは「複利の調整」です。

なぜなら、複利には巧妙な罠が仕組まれているからです。よくわからずに複利で運用してしまうと「そこそこ勝ってるのに負けてしまう」という、とても残念な状況に陥いってしまいます。

かといって、投資をするのに複利を活かさない手はありません。長く投資を続けるほど、複利はとんでもない威力を発揮します。

この点については、過去に解説したことがあります。興味がある方は以下の記事を読んでみてください。(どちらもこの記事と違って、短くて読みやすい記事です)

複利を投資に活かす#1: 複利の威力

もちろん、利益を積み重ねることが大前提ですが、複利で運用していくと、その期間が長くなればなるほど大きな効果を発揮します。

複利を投資に活かす#2: 複利の罠

一見、公平・有利な条件にみえても、「トレードしていたら、いつの間にか資産が減っていた」なんてことが往々にしてあります。複利での運用において注意すべき点を解説します。

1-2-2.リスク管理

  • 1取引のサイジング(資金1%と1日のボラティリティから取引量を算出)
  • 1取引のリスク(損切りの設定)
  • 全体のリスク
  • 買いポジションのリスク
  • 売りポジションのリスク
  • 似た値動きをする銘柄のリスク(相関リスク)

このように、投資のリスクは非常に多岐にわたります。視点を変えればこの何倍もでてきます。そして、多くの人はリスクが悪いものだと考えています。しかし、それは間違いです。

リスクとリターンは表裏一体です。リスクをとりすぎれば破産の確率が一気に上昇しますが、リスクをとらなければリターンは増えません。以下の図ようにリスクは「適度」でなければならないのです。

リスクと投資結果 risk and result

ボクが知る限り、FXの人は「リスクを取りすぎる」、株式投資の方は「リスクが少なすぎる」傾向があるように思います。

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1-3.デメリット

もちろんメリットばかりではなく、以下のようなデメリットもあります。

  1. 手順が増える
  2. 記録するための時間がとられる
  3. 計算式の違いに気づかずに継続的なミスが起こる
  4. ルールを盲信しすぎると進歩しなくなる

パッと思いつくのは、こんなところです。

仕組みさえ作ってしまえば、1と2は問題ありません。実際、ボク自身の作業時間(4時間足での20銘柄の取引)は1日5分~30分程度で収まっています。本業への悪影響もまったくありません。

3が最も危険で、4は人によりけりといったところです。エクセルやgoogleシートなどの表計算のツールは、計算式を間違えても一見正しそうな答えを出すので注意が必要です。

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2.検証でわかる資金とリスクの管理が必要なわけ

さて、これだけメリットを提示されて、ただそれを鵜呑みにするような方は少ないと思います。それはとても良いことですが、納得してもらえないことには、先の話をしても意味がありません。

そこで、簡単な検証を行い、「記録をつける≒資金管理が”勝ち続けること”に直結する」ということを(ほんのり)証明してみようと思います。

2-1.良い資金管理をするとこうなる

条件によって異なるので一概には言えませんが、簡単なモデルケースをつくって資金管理の検証をしてみました。まずは良い資金管理の場合、条件は以下のようにしました。

スタート資金100万円
勝率50%
リスクリワード1.2
資金管理定率2%

勝率が50%でリスクリワード(以下「RR」)が1.2倍なので、普通に勝てる手法です。スタート資金が100万円で、資金管理を定率の2%としました。

定率の2%というのは、エントリー時の資金に対して2%のリスクでトレードをしていくことです。

結果は、次のような結果になりました。

検証・バックテスト:定率2%の資金管理

※ googleシートのランダム関数を使用。トレード回数は995回

画像は、検証をランダムに10回繰り返したものですが、いずれもコンスタントに勝っていることがわかります。

これがボクの言う「勝ち続ける」ということなのですが、勝率50%・RR1.2倍という一見すると大したことのない手法であっても資金管理がしっかりしていれば勝ち続けることができます。

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2-2.ダメな資金管理・リスク管理の典型

よくある「あまり良くない資金管理・リスク管理」の典型例は次のようなものがあります。

  • そもそも資金やリスクの管理をしていない
  • 価格が__%下がったら損切り(株式投資)
  • 証拠金の__分の1逆方向にいったら損切り(FX等)

そもそも資金管理・リスク管理をしていないのは申し訳ないですが論外です。そういう方は今すぐにでも管理をはじめましょう。

そして、価格の__%や証拠金の__分の1といった管理は、やらないよりは良いのですが不十分です。なぜなら、リスクは値幅からもたらされるもので、それを資金の__%に収めなければならないからです。

この記事のテーマから外れてしまうのですが、以下でちょっとだけ解説します。

2-2-1.リスクは値幅によってもたらされる

例えば、下の図のように現在の株価が2,000円の株と1,100円の株があるとして、どちらも1日の平均的な値幅が100円であるとします。

価格の__%(図では10%)とすると2つの銘柄のリスク管理は異なりますが、損益は価格ではなく値幅によってもたらされるので、この銘柄のリスクは1日100円なのです。

資金管理:価格によるか値幅によるか

ここで問題なのは、__%によるリスクの測り方だと「200円」「110円」と本来のリスクである「値幅100円」に対してズレが生じていることです。

  • 新興株などの「安い株価で値幅の大きいもの」
  • 大型株で「高い割に値幅の小さいもの」

例をあげればキリがないですが、「株価の__%」「証拠金の__%」といった資金管理では対応できないのです。そういう管理をしてリスクのとり方がチグハグになってしまうケースが非常に多いです。

2-2-2.検証:リスクのとり方がチグハグだと破産のリスクが高まる

次に、2-1の「良い資金管理」に対して、以下のような「あまり良くない」検証を行ってみました。

スタート資金100万円
勝率50%
リスクリワード1.2
資金管理1%~20%

勝率とRRは2-1と同じく勝てる手法ですが、資金管理を「運用資金の1%~20%」としてみました。つまり、「リスクのとり方がチグハグの場合はどうなるのか?」という検証です。

検証・バックテスト:定率1%~20%の資金管理

※ リスクを1%~20%の間のランダムな値にした

いかがでしょうか。

「リスクを多くとっているから負けるのは当然」という考え方もできると思いますが、それも含め、良くない資金管理の典型例としています。注目するべきは「定率2%」に対して、(控えめに言って)不安定であるという点でしょう。

人間の頭脳は非常に優秀です。「トレードのタイミングやチャートの判断に裁量が入ること」は、ボクはまったく否定しません。しかし、資金とリスクの管理については決めた数値で機械的に行うべきであると考えています。そうすることで、頭脳を活かしてトレードに集中できる環境をつくることができます。

というか、そういう環境がないならトレードはするべきではありません。

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2-3.せっかくだから検証してみた「その他の資金管理」

せっかくなので、マーチンゲールや逆マーチン、定率2%の進化系の検証も行ってみました。

2-3-1.検証:マーチンゲール

言わずと知れたマーチンゲール法の資金管理(ベッティングシステム)です。ギャンブルで必勝法と言われる(実際には大敗する)ものですね。

マーチンゲール

最も古典的かつ有名な手法で、カジノ必勝法として永らく愛されてきた。倍賭け法とも言われる。

まず1単位賭け、負ければその倍の2単位、さらに負ければそのさらに倍の4単位、と賭けていき、一度でも勝てばただちに1単位に戻す、という手法である。試行回数に関係なく、勝った時には1単位を得ることになる。

多くの場合には少額の勝ちであるが、負ける時は大敗する。負けが連続するとたちまちパンク、もしくはテーブルリミットと呼ばれる賭けの上限に達してしまう。

引用元Wikipedia:ベッティングシステム

検証すると以下のような結果になりました。

検証・バックテスト:マーチンゲールの資金管理

惨敗ですね。

投資を長く続ければ続けるほど、必ず連敗は起こります。これは「絶対」です。マーチンゲール法が通用するはずがないんです。

2-3-2.検証:逆マーチン(パーレー)

「マーチンがダメならその逆をやればいいんじゃないの」という発想で生み出されたのが(?)パーレーという資金管理の方法です。

パーレー

逆マーチンゲールとも呼ばれ、その名の通りマーチンゲールの反対の手法をとる。

すなわち、1単位賭けた後、勝てばその倍の2単位、さらに勝てばその倍の4単位、負ければ1単位に戻す、という手法である。もちろん、勝ち続けても1回でも負ければ損となるため、どこかで1単位に戻して獲得金をしっかりと自分のものにする。分散はマーチンゲールの鏡対照となる。

稀に大勝するが、多くは小敗してしまうスタイルである。

引用元Wikipedia:ベッティングシステム

結果は以下の通りです。

検証・バックテスト:逆マーチンの資金管理

やってみてわかったことですが、6連勝した時点で掛け金が資金100%を超えてしいます。それ以降、負けてしまうと当然破産してしまいます。そもそも資金100%以上の掛け金をどう捻出するのか。非現実的です。

そこで、掛け金が資金の100%を超えるのを検知したら2%に戻るように設定してみました。勝ち逃げです。

上の図は、改良後の検証の様子なのですが、マーチンと同様に散々な結果になってしまいました。

2-3-3.検証:定率2%の進化系

最後に、今現在、ボクが実戦で使っている資金管理の検証も行ってみました。

検証・バックテスト:定率2%(改良版)の資金管理

複利の対策と、ドローダウンを軽減するスキームを取り入れています。

これでもかと言うくらい検証を繰り返してきた資金管理なので不安はありませんでしたが、やはり安定していますね。小さいグラフなので、細かいところまで見ることができませんが、ドローダウンも軽減されているはずです。

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3.使用しているツール

google spreadsheet

さて、つらつらと記録をつける必要性を書きましたが、別にむずかしいツールを使っているわけではありません。この記事のタイトルの通り、エクセルやgoogleシートで実現できます。誰でも使える当たり前のツールです。

ちなみに、ボクのオススメはgoogleシートです。クラウドやgoogleに抵抗がなければ、これほど良いツールはないと思っています。

3-1.オススメ!googleシート

googleシート、もはや知らない人はいないと思います。

エクセルにしかできないこともありますが、googleシートにしかできないこともたくさんある。ボクは、そんなgoogleシートにしかできないことに魅力を感じています!

googleシートにしかできないこと

  • =googlefinance()で数分ディレイの価格データを取得
  • =filter()という便利な関数
  • ファイルを持ち運ぶ必要がない
  • googleのサービス(メール、カレンダー等)との連携が便利
  • Web上のデータを簡単に拾うことができる
  • 何より無料!

3-2.エクセルでも代用できる

とは言え、もちろんエクセルでも代用できます。

多分、上に書いた技術的なことはエクセルでも(VBAをつかえば)大体実現できます。大量の関数を使った計算もエクセルの方が早かったりしますね。結局は使い所なので、やりたいことや環境に合ったもの使うのが良いと思います。

いずれにしても、投資の記録は自由の効く表計算ソフトで行うことをオススメします。

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4.入力シートの分け方とそれぞれの役割

それでは、いよいよ実践です。

資金とリスクの管理にどんなシートが必要なのか、入力シートの分け方とそれぞれの役割についてご紹介していきます。まずは全体像をイメージしてもらって、その後、細かな入力項目の解説をしていこうと思います。

4-1.シート「資金の推移」

googleシート Excel 資金の推移

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「資金の推移」が開きます。

1つ目のシートでは「資金の推移」を記録していきます。このシートは目的もやることも非常にシンプルです。

シート「資金の推移」でやること

  • 日々の残高を定点で記録する
  • 資金の推移に関する分析を自動で行う

すべての資金とリスクの管理は「運用資金がいくらあるのか」の上に成り立っています。つまり、日々の運用資金の変化がわからなければ、正確な資金とリスクの管理などできないのです。

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4-2.銘柄とリスクの管理

googleシート Excel 銘柄とリスクの管理

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「銘柄とリスクの管理」が開きます。

2つ目のシートの目的は「銘柄とリスクの管理」です。

シート「銘柄とリスクの管理」でやること

  • 銘柄ごとに計算するシート
  • 値動きの強弱をもとに取引量を決める
  • 1銘柄の1エントリーは1日で運用資金1%のリスクを取る
    • どんな市場のどんな銘柄でも同じように管理できる
  • リスクを把握
    • 現在もっているポジションのリスク
    • 全体のリスク
    • 相関のリスク
  • その他、チャート分析などもこのシートに集約

このシートが資金とリスクの管理の要です。エントリーのサイズの決定や全体のリスクの調節など、最終的な投資判断はこのシートをもとに行います

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4-3.トレードの記録

googleシート Excel トレードの記録

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「トレードの記録」が開きます。

3つ目のシートでは、すべての銘柄のトレードを記録していきます。

シート「トレードの記録」でやること

  • トレードの記録
  • ロスカット価格の計算
  • ピラミッティング(増し玉)の価格の計算
  • トレードの根拠の記録
  • 1トレードに関する分析を自動で行う

異なる市場でも、銘柄が違っても、投資で記録すべきことに大差はありません。であるならば、すべて同じシートに記録する方が圧倒的に楽ちんです。

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4-4.資金の管理と分析

googleシート Excel 資金の管理と分析

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「資金の管理と分析」が開きます。

4つ目のシートは、資金管理の要にあたる計算やトレードの集計、分析を行います。

シート「資金の管理と分析」でやること

※ すべて自動で行なわれる

  • 運用上のアカウントの調整
    • 利益の運用資金への加算のタイミングの調整
    • 運用資金の追加のタイミングの調整
  • トレードの集計
    • 全体の成績を集計
    • 年、四半期、月ごとの成績を集計
    • 銘柄ごとの成績を集計

このあたりの計算は、すべて事前に関数で組める部分なので仕組み化してあります。とくにアカウントの調整の部分は運用の結果に大きな影響を与えるので、自動で、しかも徹底できることは、かなり効果的です。

とくに大事なのは、「運用上のアカウントの調節」です。ここで複利のデメリットを排除しています。

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4-5.グラフ

googleシート Excel グラフ

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「グラフ」が開きます。

最後はグラフのシートです。推移や分布などはグラフの方が分かりやすいので、いつでも見れるようにしておきます。グラフで確認することで思わぬミスを発見しやすくなるというメリットもあります。

シート「グラフ」に設置されているグラフ

  • 資金の推移
  • DD(ドローダウン)の推移
  • 取引日の分布
  • トレードの分布

分布については、プラスの「取引日」「トレード」がどれくらいの割合であるのかを確認することができます。

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4-6.補足:トレードを正規分布で捉える

ここは、ちょっと専門的になるので興味のある方だけお読みいただければと思います。

さて、確率を勉強してわかってきたことですが、「トレードを正規分布で捉えること」は非常に重要です。シート「グラフ」の「取引日の分布」や「トレードの分布」が、まさにそれにあたります。これらのグラフが正規分布になることが運用成績を自由自在に操る第一歩です。

それは、取引日やトレードの分布はルール通りにトレードできていれば自ずと正規分布になるからです。

一定期間で正規分布をつくり、分析し、ルールを調整する――このルーチンやトライアンドエラーを重ねてトレードルールは進歩していくと考えています。

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5.入力・分析項目の解説

ここで解説する資金とリスクの管理には、タートルズ(Turtle Traders)の「ユニット」という概念を使います。まずは「ユニット」の解説をし、その後、各分析項目の解説をしていきます。

5-1.前提知識:ユニットの解説

本家タートルズの一員であったカーティス・フェイスの著書「タートル流投資の魔術」抜粋とともに「ユニット」の解説をしていきます。

以下は、その著書について書いた記事です。参考まで。

投資本を読む:タートルズ流投資の魔術

お世話になったし、勉強になったし、今でも読み返すことがある。そして、この本の検証はまだまだ終わっていない。それくらい奥の深い本です。

5-1-1.ユニットとは何をするものか

ユニットとは何をするものなのでしょうか。正しく理解するために、まずは「タートル流投資の魔術」の記述を見てみました。

わたしたちは自分たちのポジションをユニットと呼ばれる塊で取る。各ユニットの大きさは、取引枚数が1‐ATRの価格変動で口座残高の1パーセントになるよう設定されていた。100万ドルの取引口座なら1万ドルだ。そこで、特定の市場で値幅1‐ATRが示す金額を見て、1万ドルをそれで割れば、リッチ(リチャード・デニス)がわたしたちに割り当ててくれた取引資金100万ドルごとに取引できる枚数が出る。この数字を、わたしたちはユニット・サイズと呼ぶ。不安定な市場、もしくは高額の契約の市場は、定額の契約の市場、もしくは安定度の高い市場より、ユニットは小さくなる。

引用元伝説の投資集団 タートル流投資の魔術 P.146

この中で重要なポイントはひとつだけです。

ユニット・サイズ=値幅 1-ATR=口座残高の1%

むずかしく考えず、これだけわかっていれば問題ありません。
また、ATRについては、以下の記事が参考になると思います。

テクニカル分析:ATR(Average True Range)
どんな市場でも使える資金管理とリスク管理――

もしボクが誰かに投資を教えるとしたら、移動平均線やほかのどんなテクニカル分析よりも先にこのATRを教えると思います。そしてこのATRを覚えていないうちは一切トレードはさせません。それくらい重要だと思っています。

5-1-2.ユニットを実現する方法

では、そのユニットをどのように実現しているのでしょうか。

変動性:Nの意味

(中略)
Nとは単純に、真の値幅の20日指数移動平均のことで現在ではATRと呼ぶほうが一般的だ。

金額ベースのリスク調整

ポジション・サイズを決める最初の一歩は、対象市場の価格変動(そのNによって定義される)による金額変動を確定することだ。
金額変動=N✕1ポイントの金額

リスク調整されたポジション・ユニット

タートルたちは、ユニットと呼ばれる細かい単位でポジションを作った。ユニットの大きさは、1Nが講座持ち分の1パーセントに相当する値になるようにした。つまり、ひとつの市場あるいは商品のユニット・サイズは下の公式を使って計算できる。
ユニット・サイズ=アカウントの1%/市場の金額変動
または
ユニット・サイズ=アカウントの1%/N✕1ポイントの金額

引用元伝説の投資集団 タートル流投資の魔術

ここでも重要なポイントはひとつだけです。

「ユニット・サイズ=1‐ATRの価格変動=口座残高の1%」を実現するための計算式

ユニット・サイズ=アカウントの1% / N ✕ 1ポイントの金額

この計算ができれば、どんな市場でも、どんな銘柄でも、レバレッジの有無に関わらず、同じように資金とリスクの管理を行うことができるようになります。

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5-2.資金の推移

googleシート Excel 資金の推移

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「資金の推移」が開きます。

シート「資金の推移」で使っている言葉のなかで、独自の表現や、わかりづらい項目の解説です。

純資産残高

ここでいう「純資産残高」とは、未決済のポジションの損益を含めた残高を言います。これは取引しているツールによって表現が異なることがあって、「純資産」「有効証拠金額」「時価評価総額」などと記載されていることがあります。

追加資金

「追加資金」は、トレード用資金の追加を指します。一定の運用資金を決めてトレードをしていても、途中で資金を追加したくなることがあると思います。そのときに入力するのが「追加資金」です。つまり、「追加資金≒入金」です。

資金削減

「追加資金≒入金」であるのに対して、「資金削減≒出金」です。急な入り用でトレード用資金を出金しなければいけなくなった場合にはここに入力します。

前日のNを記録

「5-1-2.ユニットを実現する方法」では「Nとは真の値幅の20日指数移動平均のこと」としていますが、このシートではユニットのことも「N」と表現しています。つまり、「N = ユニット・サイズ = 1-ATRの価格変動 = 口座残高の1%」です。

「1Nの価値とは、前述のように「1ユニットのサイズ」のことですから、通常は「口座残高の1%」を表します。しかし、資金管理には「アカウントの調整」という概念があり、例えばタートルズは以下のように行っていた。

アカウントの調整
タートルたちは、最初の持ち分にもとづいて残高が動く普通のアカウントでは取引しなかった。わたしたちは、最初の持ち分がゼロで、特定のアカウント・サイズをともなうアカウントをあたえられた。
(中略)
タートルたちは、元のアカウントを10%失うごとに、アカウントのサイズを20%減らすように指示された。したがって、それまで100万ドルのアカウントで取引していたタートルズが10%、つまり10万ドル失えば、年間の最初の持ち分に達するまでは80万ドルのアカウントで取引を始める。

引用元伝説の投資集団 タートル流投資の魔術

つまり、損失が発生して、それを倍の扱いとしている間の「1ユニットのサイズ」は「口座残高の1%」ではなくなる――しかも、毎日、その金額は変動していきます。正確に把握・分析するには「1Nの価値」の日々の記録が必要になることがわかると思います。

1Nの価値(円・%)
前述のアカウントの調整後の「1Nの価値」。アカウントの調整を施した1Nの価値はいくら(円)で、純資産からみるとどのくらいの割合(%)なのかを記録していきます。

N合計
「N合計」は、前述のアカウントの調整を含めた、「N」の合計を表します。

N実質
「N実質」も「N」の合計です。「N合計」と異なる点は、アカウントの調整をしなかった場合の「本来のN」の合計を表していることです。

一定期間の分析

資金の推移に関する分析もあわせて行っています。一定期間とは、「月」「四半期」「年」を指しています。

累計損益

最大残高

DD%
最大残高に対するドローダウンの割合

DD日
ドローダウンの日数

「累計損益」「最大残高」は読んで字のごとくなので、解説は必要ないと思います。「DD」とは「ドローダウン」のことで、最大残高から資金が目減りすることを指します。「DD」に付随する「%」と「日」は「最大残高に対するドローダウンの割合(%)」と「ドローダウンの日数」を表しています。

そして、この中でもっとも重要なのは「DD%」です。なぜなら、前述のアカウントの調整に関わるのが「DD%」であるからです。

「月」「四半期」「年」ごとにしているのは、どの程度のスパンの複利運用とするかに関わります。詳しくは後述しますが、この区切りならマイナスを出さずに運用していくことができるという期間で複利を使うのが基本です。

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5-3.銘柄とリスクの管理

googleシート Excel 銘柄とリスクの管理

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「銘柄とリスクの管理」が開きます。

取引単位

その銘柄の取引単位です。ロットと表現されることもあります。 例えばFXなら「1000通貨」「10000通貨」、株なら「100株」、東京の金なら1gに対して「1000g」といった具合です。その銘柄の最小取引量を指します。

ATR20

その銘柄の平均的な値幅を表すテクニカル指標です。

テクニカル分析:ATR(Average True Range)
どんな市場でも使える資金管理とリスク管理――

もしボクが誰かに投資を教えるとしたら、移動平均線やほかのどんなテクニカル分析よりも先にこのATRを教えると思います。そしてこのATRを覚えていないうちは一切トレードはさせません。それくらい重要だと思っています。

N=

ユニット・サイズのこと。1ユニットで何口(枚)のポジションを取引できるかを算出します。
ユニット・サイズ=アカウントの1% / N ✕ 1ポイントの金額

ステータス

これはタートルズのピラミッティングに習ったもの。タートルズは同一銘柄で最大4ユニットまで取引することができるので、1ユニット目を「1u」、以降を「2u」「3u」「full」としている。シート「トレード記録」をもとに、今どんなステータスなのかが自動で表示されます。

取引日数

1ユニット目をエントリーして何営業日経過したかが表示されます。

ATR比 損益

ATR20に対して、どれくらいの損益が発生しているかを算出します。ATR20はその銘柄の1日のリスクであるから、それで平準化することで、損益を「銘柄の別」「取引量の大小」に関わらず同じように分析することができます。

ポジション

その銘柄の取引中のポジションの合計を取得します。

N

そのポジションが、「何ユニット分であるか」を算出します。

SO

「SO」はストップオーダー(Stop order)の略です。ロスカットの逆指値をセットする価格を指します。

LO

「LO」はリミットオーダー(Limit order)の略です。ピラミッティングの逆指値をセットする価格で、タートルズにならって、2ユニット~4ユニットまで追加することができます。(最近は良さそうに見える銘柄を追加するよりも多くの銘柄に分散するようにしているため、あまり使用していない機能です)

Timed

「Timed」は時限式の決済のタイミングを教えてくれます。エントリーから5営業日経過して価格がマイナス圏にいる場合に点灯します。

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5-4.トレードの記録

googleシート Excel トレードの記録

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「トレードの記録」が開きます。

N

「N」はこれまででてきたものを同じで「ユニット」を表しています。Nの数値は日々変動しますが、エントリーにはそれが強く関わっています。そのため、このNを記録しておくと、後のトレードの分析に非常に役に立ちます。

枚数

本来のユニットサイズを記録します。訳あって本来のユニットサイズでエントリーすることができないとき、リスクを正確に把握するのに役立ちます。

本来のユニットサイズが日に1%のリスクを負っていることにもとづき、そのエントリーが日に何%のリスクをとっているのかを算出します。
エントリーのリスク(%/日)= エントリーした取引量 / 本来のユニットサイズ

価値

N=ユニットの価値(金額)を取得します。

ATR比

記録したエントリー時のATRと比較して、何倍の損失・利益だったのかを算出します。ATRで平準化することで、損益を「銘柄の別」「取引量の大小」に関わらず同じように分析することができます。

N比

「ATR比」と似ていますが、「N比」はNの価値(金額)を基準に比較するものです。

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5-5.前提知識:複利の期間について

この記事ですでに何度か登場している「複利」ですが、「1-2-2.資金管理」では、とんでもない威力と巧妙な罠をあわせ持つとご紹介しました。このあたりは、過去の記事で解説していますので、詳細は割愛します。

複利を投資に活かす#1: 複利の威力

もちろん、利益を積み重ねることが大前提ですが、複利で運用していくと、その期間が長くなればなるほど大きな効果を発揮します。

複利を投資に活かす#2: 複利の罠

一見、公平・有利な条件にみえても、「トレードしていたら、いつの間にか資産が減っていた」なんてことが往々にしてあります。複利での運用において注意すべき点を解説します。

5-5-1.複利の威力を享受し、複利の罠をかいくぐる

さて、とんでもない複利の威力を享受しながら巧妙な罠をかいくぐるには、「複利の期間」を上手く設定する必要があります。それはつまり、「月ごとの複利」「四半期ごとの複利」「年ごとの複利」などとすることを意味しています。

「複利の罠」は、複利運用をする間にマイナスが発生すると起こります。ならば、マイナスが出ない期間で複利運用すれば良いのです。つまり、この区切りならマイナスを出さずに運用していくことができるという期間で複利運用を行うということです。そこでポイントになるのは、「1-2-1.資金管理」でも取り上げた次の項目です。

  • 利益を運用資金に加算するタイミング
  • 運用資金の追加を反映するタイミング(例:ボーナスがでたから資金を追加する等)

ポイントは運用資金を「増やす」という行為です。

トレードのたびに得た利益を加算してしまうと、それは「トレードごとの複利」になってしまいます。トレードでマイナスを出さないことは不可能ですから、複利の巧妙な罠の餌食になってしまうわけです。

また、トレードの資金を入金するタイミングにも注意が必要です。気にせず追加して大きく取引すると、たった一回のマイナスで、それまでの利益を消化してしまう可能性があるためです。

例えば「四半期ごとの複利」と決めるのなら、「利益を加算」「資金の追加」は四半期に1度だけにすることをオススメします。

5-5-2.複利の期間はどのように決めるのか?

例として「月」「四半期」「年」の複利をあげました。では、その期間はどのように決めれば良いのでしょうか?

ポイントはやはり「トータルでマイナスを出さずに運用していける期間」です。そして、それはトレードの頻度に左右されます。トレード回数が少ないと、統計的な手法で結果をコントロールすることができないからです。

単なるボクの肌感覚ですが、あまりピンとこない方は以下を参考にすると良いかも知れません。

月ごとの複利1時間足未満
四半期の複利日足未満、1時間足以上
年ごとの複利日足

ちなみにボクは、4時間足の四半期複利で運用しています。

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5-6.資金の管理と分析

googleシート Excel 資金の管理と分析

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「資金の管理と分析」が開きます。

5-6-1.資金管理

資金管理の根幹となる項目です。投資において、「投資金を決めること」と「適切な複利の運用を行うこと」が何よりも重要です。どんなに良いトレードをしていても、この資金管理ができていなければ効果が激減し、ときには負けにつながることもあります。

スタート資金

年初の資金を「スタート資金」としています。

目標資金

ボクの目標は年利30%です。「スタート資金 ✕ 1.3」が算出されます。

N用 総資産

「N用」とは「ユニットの計算に使う」ことを意味しています。
スタート資金に損失は即時反映。利益や追加資金は、シート「設定」で指定した期間ごとに加算されます。

Nの価値

「N用 総資産」の1%を算出します。

5-6-2.分析

トレードの要は統計です。検証で行った大数の法則にもとづく統計的な結果を適切に再現できているかどうか、いつでも確認できる環境をこのシートで整えています。

全体と銘柄ごと

全体の分析と、銘柄ごとの分析に分かれています。

DailyとTrade

分析と言えばトレードの分析が一般的ですが、実は、日ごとに分析することもできます。日ごとの勝率やリスクリワード、破産の確率等も自動算出し、確認しています。

期待値

「期待値」は、勝率と平均利益、平均損失から求められる数値で、統計的な1トレードの見込み利益を表します。
期待値 = 勝率 ✕ 平均利益 - ( 1 - 勝率 ) ✕ 平均損失

破産の確率

「破産の確率」は、勝率とリスクリワード、損失の許容などから求められる数値で、読んで字のごとく破産する確率を表します。

詳しくは以下の記事が参考になると思います。

【株やFXで破産しない】『破産の確率』5つのポイントと、活用例

”ちょっと”くらいエントリーやイグジットがおかしくても破産することはそうそうないですが、”ちょっと”でも資金管理をおろそかにすると、あっという間に破産してしまいます。多分、Web上でこれより詳しい「破産の確率」の解説はないと思います。

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6.運用管理シートの使い方

4.入力シートの分け方とそれぞれの役割」「5.入力・分析項目の解説」と解説してきました。この章では、「実際の使用方法」についてご紹介します。

6-1.所要時間5分:毎日やること

いざトレードの管理をするとなると、どうしても「毎日やらなければならないこと」がいくつかでてきます。しかし、それは、仕組みさえ作ってしまえばそんなに大変なことでもありません。基本的な作業は、慣れれば1日5分で終わってしまうような内容です。

残高の記録

ポジションがなくても、「残高の記録」は毎日行います。ボクは朝の時点の残高を記録するようにしています。

トレード管理表:残高の記録の手順

※ クリックすると別タブで大きい画像が表示されます。

サンプルのgoogleシート(シート「資金の推移」)はこちら

入力するのは背景が白い列です。グレーの網掛けの列は自動的に算出される項目です。

  1. 日付と純資産残高を入力
  2. 資金の追加や削減(投資口座への入出金)を行った場合に入力。必要に応じて理由をメモ
  3. 次の行にN関連の記録をつけておく(翌日の計算のため)

※ ③は、その時点の資金とポジションに応じて自動で算出されるが、そのままでは記録として残らないため「値に直す」作業を行う。

チャートのチェック

ポジションの有無に関わらず、チャートのチェックは毎日必ず行います(当然ですね)。ポジションがあるときは保有ポジションのチェックと調整を、ポジションがないとしてもチャート動向のチェックを行います。

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6-2.エントリー

リスクを管理する上でもっとも重要なのは、資金を投下する瞬間であるエントリーでしょう。ただシグナルがでてエントリーするだけではなく、リスクの確認があり、適切なサイズの確認も行なわなくてはいけません。

シグナル

とは言え、まずトレードのシグナルが出なければはじまりません。あなたの手法のシグナルが点灯したことを確認します。

リスクとサイズの確認

次に、エントリーしても問題ないか、次の項目を確認します。「全体のリスク」、「買い(売り)ポジションのリスク」、「その銘柄のリスク(保有中のポジションがないか)」等です。相関係数を確認できる方は、加えて、強い相関の保有ポジションがないか確認すると、なお良いです。

トレード管理表:リスクの確認の手順

※ クリックすると別タブで大きい画像が表示されます。

サンプルのgoogleシート(シート「銘柄とリスクの管理」)はこちら

このシートに入力が必要なセルはありません。すべて自動で算出・取得されます。

  1. すべてのポジションのリスク
  2. 買いと売り、それぞれのリスク
  3. 銘柄ごとのユニット・サイズ(最小取引単位に満たない場合はグレーになる)
  4. 銘柄ごとのリスク(保有ポジションの有無)
  5. 銘柄ごとの基本的なテクニカル(大まかな強弱がわかる)

エントリー

確認したユニットサイズでエントリーします。

記録

エントリーしたと同時に記録をつけます。

記録をつけると「SO」「LO」といった、その後のトレードに必要な数値を算出することができる上に、その時点でのNの記録をつけることで、より詳細な分析を行うことができるようになります。また、シート「銘柄とリスクの管理」にも即座に反映されます。

ボクは、即座に記録をつけるのが、もっとも効率が良いと考えています。

トレードの記録(エントリー時)アニメーション
トレードの記録(エントリー時)

※ クリックすると別タブで大きい画像が表示されます。

サンプルのgoogleシート(シート「トレード記録」)はこちら

①→③→②の順に入力する

  1. 手入力する基本的な情報
  2. ③で入力するATRを元に算出されるエリア
    この情報をもとに、ロスカットやピラミッティングの逆指値注文を出す
  3. 半自動で入力するATRとN(ユニット)の情報
    関数を値に直す(そのままにしておくと資金やATRの変更に応じて値が変わっていってしまう)
  4. おまけ機能:「┳」を「━」にすると同じ番号の「┗」が入力されている行が非表示になる

ロスカットの逆指値

シート「銘柄とリスクの管理」や「トレードの記録」で「SO」と表記されている価格で、必ずロスカットの逆指値を設置しておきます。いつ何時、大暴落が起きるかわからないのが相場です。このロスカットが命綱になります。

ピラミッティングの逆指値

シート「銘柄とリスクの管理」や「トレードの記録」で「LO」と表記されている価格です。これは、その人のトレードルールによりますが、逆指値のピラミッティングを行う方はこのタイミングで設置します。(ボクは最近のトレードでは使っていません)

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6-3.ポジションの監視

エントリーを終えると、その後、決済するまでは、保有ポジションの監視が必要になります。少しでも損を小さく、利益を大きくするために、細心の注意を払う必要があります。

ピラミッティングの判断

ピラミッティングはトレードの成績を伸ばす絶好のチャンスです。良い時合の中でポジションを追加することで、良い結果に可能性が高くなるからです。

しかし、ピラミッティングのシグナルがでたからと言って、何も考えずにエントリーして良いわけではありません。通常のエントリーと同じく、以下の項目の確認が必要です。また、逆指値でピラミッティングするスキームの場合は、適宜、その調整が必要になります。

  • リスクの確認
  • サイズの確認

損切りライン(SO)の調整

損切りライン(SO)はリスク管理の要であり、命綱です。より、リスクを少なくするために、適宜、調整を行います。

価格がプラス方向に動いたら、損切りラインもその方向に調整する(トレイリングストップ)

利確ラインの調整

利益を大きく伸ばすために、利確ラインの調整も行います。損切りはノイズに引っかからないようにすれば良い”だけ”であるのに対して、利益はどこまで伸びるのか予測することが困難です。安易な利確はせずに(伸ばしつつ)、利益を減らさないようにする絶妙なタイミングが求められます。

  • 最低限の利益を確保する逆指値(ちょっとのノイズに引っかからない)
  • しっかり伸ばすための利確のシグナル(トレンドの大きさによる可変の基準)

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6-4.イグジット

シグナルがでたあとのイグジットの処理は非常にシンプルです。「6-3.ポジションの監視」で利確や損切りのある程度の目処をつけておき、そこに達したら決済して記録をつける”だけ”です。

損切り、もしくは利確のシグナル

監視・調整している「損切りライン」「利確ライン」のいずれかの基準を満たし、シグナルが点灯する。

記録

イグジットしたと同時に記録をつけます。シート「銘柄とリスクの管理」や「資金の管理と分析」などに、即座に反映されます。

トレード管理表:リスクの確認の手順

※ クリックすると別タブで大きい画像が表示されます。

サンプルのgoogleシート(シート「トレード記録」)はこちら

①~③と「備考」は手入力。その他の値は自動で算出されます。

※ 関数をそのままおいておくと、算出結果が変わる可能性がわずかながら残るので、一連の記録が終わったらすべて関数から値に直すことをオススメします。

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6-5.定期的な調整

最後に、いくつかの「定期的な調整」に触れます。これらを重ねていくことで、あなたのトレードはより堅固になっていきます。

運用資金の調整

「年」「四半期」「月」等、あなたが決めた一定の期間ごとに、「資金の追加」「利益の加算」を行います。これは、複利の期間に関する調整で、「この点を厳密に行うか否か」で運用結果が想像以上に異なります

目標利益の更新

「目標を達成できたかどうか」「次の目標はいくらか」等、目標を意識することで、結果は少しずつ変わってきます。目標利益を定めて、定期的に見直すことをオススメします。

分析とルールの評価

分析とルールの評価は逐一行うのが良いですが、そういつも見ていられるわけではありません。最低でも、半年に一回は見直したいところです。

評価は、シート「資金の管理と分析」「グラフ」あたりで行うことができます。分析結果が自動で算出されるので、多くの手間を削減することができています。

ルールの見直しと変更

トレードルールはあまり頻繁に変更するものではありません。なぜなら、短期間の結果でその手法を正確に判断することができないからです。ルールの見直しは「複利の期間」と同程度の期間で行うのが良いと思われます(本来は、期間よりトレード回数が重要)。

どういう基準で見直しを行えば良いかは、以下の記事が参考になると思います。

投資で破産せず利益を最大化する3つのポイント|攻めのリスク管理

「守り」と思われがちなリスク管理ですが、リスク管理をつきつめると「攻め」にもなります。

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7.まとめ

いかがだったでしょうか?

この記事を書こうと思い立って書き始めたのが5月5日。このまとめを書いている今が6月4日。なんとなんと、1ヶ月も経ってしまいました。随分とこの記事には力を入れ(てしまい)ました。。

さて、 この記事でいたるところに書きましたが、
「記録をつける」
「資金やリスクの管理をする」
「分析してトレードルールのバージョンアップを行う」

これらが、投資で”勝ち続ける”上で最も重要だと考えています。例えるなら、”百戦錬磨とも思える手法”がこれらを怠るだけで”破産”してしまう――そんなことも十分ありえるほど重要です。

この記事を通して、今まさにこの記事を読んでいるあなたのトレードが、少しでも向上することを願っています。

記事の最後にはコメント欄も用意しています。
ここで聞いていただければ、(可能な範囲で)もちろん無料でお答えしますので、ぜひ、ご活用ください!

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