エクセルで「リスクの調整、資金管理、統計と分析」 1日5分! 株、FX、投資なら何でも!

エクセルで「リスクの調整、資金管理、統計と分析」 1日5分! 株、FX、投資なら何でも!

・資金がいくらあって、どんなトレードをしていたかの記録
・ひとつのトレードや、全体のリスク管理
・破産を避けて、複利を活かす資金管理

これらが、1日 5分、ひとつのエクセル・Googleシートで実践できます。

2019年5月4日 追記
読みやすく調整したり、内容をアップデートしたりしました。

「記録をつけずに、何の管理もせずに、なんか知らないけど投資で10年勝ち続けています

・・・あたりまえですが、こんなこと、ありえないですよね?

考え中

この点に異論がある方は少ないと思います。
では、次の質問はどうでしょう。

  • 1年前、資金がいくらあったか答えられますか?
  • 1年前、どんなトレードをしていたか答えられますか?
  • 1トレードや全体のリスクを把握・調整できていますか?
  • 破産せずに複利を活かす資金管理はできていますか?
  • 着実にレベルアップしていますか?

「Yes」と答えられなかったのなら、"マグレ" で勝つことはあっても、トレードで「勝ち続ける」ことはできません。

この記事では、

  • 効率よく記録をつけ
  • リスクと資金を徹底的に管理し
  • 着実にレベルアップしていく素地をつくる
  • それが、ひとつのエクセル・Googleシートで実践できる

そんな方法を、ご紹介します。

投資歴5年で、トレードの他にもやりたいことが多い兼業投資家。
そんなボクが、改良に改良を重ねたオールインワンの運用管理シートを、"徹底的" に解説します!

エクセルで「リスクの調整、資金管理、統計と分析」 1日5分! 株、FX、投資なら何でも!

  1. 記録をつけるメリット・デメリット
    1. 結論:勝ち続けることができる
    2. リスクの調整と資金管理を徹底することができる
    3. デメリット
  2. 検証でわかる、リスクの調整と資金管理が必要なわけ
    1. 良い資金管理をするとこうなる
    2. ダメな資金管理・リスク管理の典型
    3. せっかくだから検証してみた「その他の資金管理」
  3. 使用しているツール
    1. オススメ! Googleシート
    2. エクセルでも代用できる
  4. 入力シートの分け方とそれぞれの役割
    1. 資金の推移
    2. 銘柄とリスクの管理
    3. トレードの記録
    4. 資金の管理と分析
    5. グラフ
    6. 補足:トレードを分布で捉える
  5. 入力・分析項目の解説
    1. 前提知識:ユニットの解説
    2. 資金の推移
    3. 銘柄とリスクの管理
    4. トレードの記録
    5. 前提知識:複利の期間について
    6. 資金の管理と分析
  6. 運用管理シートの使い方
    1. 所要時 5分:毎日やること
    2. エントリー
    3. ポジションの監視
    4. 決済
    5. 定期的な、手法の調整
  7. まとめ
  8. プレゼント

1. 記録をつけるメリット・デメリット

記録をつける

「記録なんてつける必要ない」っていう人は少ないと思いますが、正直言って、記録をつけるのってメンドクサイですよね。。。ボクもできることならやりたくないです。

しかし、「記録をつける」行為は、投資においてめちゃくちゃ重要です。なので、渋々、しかたなく、トレードの記録をつけています。

記録をつけることに、どんなメリット・デメリットがあるのかを、まずは整理してみましょう。

1―1. 結論:勝ち続けることができる

記録をつけることには、次のようなメリットがあります。

  1. 複数の口座や市場を一元管理できる
  2. リスクの把握・調整が容易にできる
  3. 複利を活かした資金管理ができる
  4. 成績や分析などを自動算出
  5. トレードにあてる時間を短縮
  6. ルールを遵守しやすくなる
  7. ミスが減り正確になる
  8. 迷わなくなる
結果、勝ち続けることができる

※ 「記録をつける」というより「ボクの記録のつけ方を実践すると」とした方が正しいかもしれません

ボクは、複数の口座や市場を少ない工数で一元管理しています。

資金とリスクの管理はとにかく徹底していますし、色々な数値が即座に自動算出されます。トレードにあてる時間は 1日 5分~30分程度。迷わず正確にルールを徹底することができています。

5年間、地道な改善を続けて今の形ができあがりました。

ボクは「記録」「リスクの調整」「資金管理」という行為が「勝ち続ける」ために最も重要なことであると考えています。

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1―2. リスクの調整と資金管理を徹底することができる

前述の 8つのメリットの中でも、「リスクの調整」と「資金管理」はとにかく重要です。「どんな管理をしているのか」をご紹介します。

資金管理

  • 複利の調整
    年次複利、四半期複利、月次複利等
    • 利益を、資金に加算するタイミング
    • 資金の追加(入金)を、反映するタイミング
  • 1取引のサイジング
    「資金 1%」と「1日の値幅」から取引量を算出
  • 1取引のリスク
    リスクを資金の何%にするか

この中で最も重要なのは「複利の調整」です。

複利には巧妙な罠が仕掛けられていて、よくわからずに複利で運用してしまうと、「そこそこ勝ってるのに負けてしまう」という、とても残念な状況に陥いってしまいます。ボクも経験ありますが、ホントに残念です。

かと言って、投資をするのに複利を活かさない手はありません。長く投資を続けるほど、複利はとんでもない威力を発揮します。計画的な爆益です。

要するに、知らずにテキトウに複利運用になってしまうのが良くないのです。それを、複利のせいにする人が多くて困ります。

この点については過去に解説していますので、興味がある方は、以下の記事を読んでみてください。(どちらもこの記事と違って、短くて読みやすいです)

複利を投資に活かす#1: 複利の威力

もちろん、利益を積み重ねることが大前提ですが、複利で運用していくと、その期間が長くなればなるほど大きな効果を発揮します。計画的な爆益を狙えます。

複利を投資に活かす#2: 複利の罠

一見、公平・有利な条件にみえても、「トレードしていたら、いつの間にか資産が減っていた」なんてことが往々にしてあります。複利での運用において注意すべき点を解説します。

リスク管理

  • 1取引のサイジング(「資金 1%」と「1日の値幅」から取引量を算出)
  • 1取引のリスク(損切りの設定)
  • 全体のリスク
  • 買いポジションのリスク
  • 売りポジションのリスク
  • 似た値動きをする銘柄のリスク(相関リスク)

このように、エントリーに関連するリスクは、非常に多岐にわたります。視点を変えれば、もっと、この何倍もリスクの項目があります。

そして、多くの人は「リスクは悪いもの」だと考えがちですが、それは間違いです。

リスクとリターンは表裏一体です。

リスクをとりすぎれば破産の確率が一気に上昇しますが、リスクをとらなければリターンは増えません。以下の図ようにリスクは「適度」でなければならないのです。

リスクと投資結果 risk and result

ボクが知る限り、FXの人は「リスクを取りすぎる」、株式投資の方は「リスクが少なすぎる」傾向があるように思います。

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1―3. デメリット

もちろんメリットばかりではなく、デメリットもあります。

  1. 手数が増える
  2. 時間がとられる
  3. 計算式の違いに気づかずに継続的なミスが起こる
  4. ルールを盲信しすぎると進歩しなくなる

パッと思いつくのは、こんなところでしょうか。

仕組みさえ作ってしまえば、①と②は問題ありません。ボク自身、日足で 10~15銘柄の分散投資をしていますが、実際の作業時間は 1日 5分~30分程度です。本業への悪影響も、まったくありません。

③のデメリットが最も危険で、④は「人によりけり」といったところです。エクセルや Googleシートなどの表計算は、計算式を間違えても、"正しそうな答え" を出してしまうので注意が必要です。

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2. 検証でわかる、リスクの調整と資金管理が必要なわけ

さて、これだけメリットを提示されて、ただそれを鵜呑みにするような方は少ないと思います。それはとても良いことですが、納得してもらえないことには、先の話をしても意味がありません。

そこで、簡単な検証を行い、

「記録や資金管理が、"勝ち続けること" に直結する」

ということを、(ほんのり)証明してみようと思います。

2―1. 良い資金管理をするとこうなる

条件によって異なるので一概には言えませんが、簡単なモデルケースをつくって資金管理の検証をしてみました。まずは、「良い資金管理」の場合です。条件は以下のようにしました。

スタート資金100万円
勝率50%
リスクリワード1.2
資金管理定率 2%

勝率が 50% でリスクリワード(以下「RR」)が 1.2倍なので、普通に勝てる手法です。スタート資金が 100万円で、資金管理を定率の 2% としました。定率の 2% というのは、エントリー時の資金に対して 2% のリスクでトレードをしていくことです。2% の複利運用とも言えます。

結果は、次のような結果になりました。

検証・バックテスト:定率2%の資金管理

※ googleシートのランダム関数を使用。トレード回数は995回

画像は、検証をランダムに10回繰り返したものですが、いずれもコンスタントに勝っていることが分かります。

これが「勝ち続ける」ということです。

勝率50%・RR1.2倍という一見すると大したことのない手法であっても、「リスクの調整」と「資金管理」がしっかりしていれば、このように勝ち続けることができます。

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2―2. ダメな資金管理・リスク管理の典型

「良くないリスクの調整・資金管理」の典型例は、次のようなパターンが多いように思います。

  • そもそも、資金やリスクの管理をしていない
  • 価格が「__%」下がったら損切り(株式投資)
  • 証拠金の「__分の1」逆方向にいったら損切り(FX等)

「そもそも管理していない」は、申し訳ないですが論外です。そういう方は、今すぐにでも管理をはじめることをオススメします。

そして、価格の「__%」や証拠金の「__分の1」といった管理は、やらないよりは良いのですが、おそらく "不十分" です。リスクは値幅からもたらされるもので、測り方が違うからです。

この記事のテーマから外れてしまうのですが、必要なので、以下でちょっとだけ解説します。

リスクは値幅によってもたらされる

例えば、下の図のように現在の株価が 2,000円の株と 1,100円の株があるとして、どちらも 1日の平均的な値幅が 100円であるとします。

価格の __%(図では 10%)とすると 2つの銘柄のリスク管理は異なりますが、損益は価格ではなく値幅によってもたらされるので、この銘柄のリスクは 1日 100円なのです。

資金管理:価格によるか値幅によるか

ここで問題なのは、__% による「200円」「110円」という測り方では、本来のリスクである「値幅 100円」に対してズレが生じていることです。

  • 新興株などの「安い株価で値幅の大きいもの」
  • 大型株で「高い割に値幅の小さいもの」

例をあげればキリがないですが、「株価の__%」「証拠金の__%」といった資金管理では不十分なのです。そういう管理をして、リスクのとり方がチグハグになってしまうケースが非常に多いです。

検証:リスクのとり方がチグハグだと破産のリスクが高まる

次に、2-1の「良い資金管理」に対して、以下のような「あまり良くない」検証を行ってみました。

スタート資金100万円
勝率50%
リスクリワード1.2
資金管理定率 1%~20%

勝率とRRは2-1と同じく勝てる手法ですが、資金管理を「運用資金の 1%~20%」としてみました。この範囲でランダムにリスクを取ります。つまり、「リスクのとり方がチグハグの場合はどうなるのか?」という検証です。

検証・バックテスト:定率1%~20%の資金管理

いかがでしょうか。

「リスクを多くとっているから負けるのは当然」という考え方もできると思いますが、そういう人が多いという意味も込めて「良くない資金管理の典型例」としています。注目するべきは、「定率 2%」に対して、非常に不安定であるという点でしょう。

人間の頭脳は非常に優秀です。「トレードのタイミングやチャートの判断に "裁量" が入ること」は、ボクはまったく否定しません。しかし、リスクの調整や資金管理については、決めた数値で機械的に行うべきだと考えています。そうすることで、優秀な頭脳を活かして、トレードに集中できる環境を整えることができます。

なんていうか、そういう環境がないとしたら、トレードはするべきではありません。

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2―3. せっかくだから検証してみた「その他の資金管理」

せっかくなので、マーチンゲールや逆マーチン、定率2%の進化系の検証も行ってみました。

検証:マーチンゲール

言わずと知れた、ギャンブルで必勝法と言われる(実際には大敗する)ものですね。ちなみに、ギャンブルの界隈では、資金管理を「ベッティングシステム」というようです。

マーチンゲール

最も古典的かつ有名な手法で、カジノ必勝法として永らく愛されてきた。倍賭け法とも言われる。

まず 1単位賭け、負ければその倍の 2単位、さらに負ければそのさらに倍の 4単位、と賭けていき、一度でも勝てばただちに 1単位に戻す、という手法である。試行回数に関係なく、勝った時には 1単位を得ることになる。

多くの場合には少額の勝ちであるが、負ける時は大敗する。負けが連続するとたちまちパンク、もしくはテーブルリミットと呼ばれる賭けの上限に達してしまう。

引用元Wikipedia:ベッティングシステム

検証すると以下のような結果になりました。

検証・バックテスト:マーチンゲールの資金管理

惨敗です。

投資を長く続ければ続けるほど、必ず連敗は起こります。これは「絶対」です。マーチンゲール法は、通用するはずがない手法なんです。

検証:逆マーチン(パーレー)

「マーチンがダメならその逆をやればいいんじゃないの」という発想で生み出されたのが(?)、パーレーというベッティングシステムです。

パーレー

逆マーチンゲールとも呼ばれ、その名の通りマーチンゲールの反対の手法をとる。

すなわち、1単位賭けた後、勝てばその倍の2単位、さらに勝てばその倍の4単位、負ければ1単位に戻す、という手法である。もちろん、勝ち続けても1回でも負ければ損となるため、どこかで1単位に戻して獲得金をしっかりと自分のものにする。分散はマーチンゲールの鏡対照となる。

稀に大勝するが、多くは小敗してしまうスタイルである。

引用元Wikipedia:ベッティングシステム

結果は以下の通りです。

検証・バックテスト:逆マーチンの資金管理

やってみてわかったことですが、6連勝した時点で掛け金が資金 100% を超えてしいます。それ以降、負けてしまうと当然破産してしまいます。そもそも資金 100%以上の掛け金をどう捻出するのでしょうか。非現実的です。

そこで、掛け金が資金の 100% を超えるのを検知したら 2% に戻るように設定してみました。勝ち逃げです。

上の図は、改良後の検証の様子なのですが、マーチンと同様に、散々な結果になってしまいました。

検証:定率2%の進化系

最後に、「ボクが実戦で使っている資金管理」の検証も行ってみました。

検証・バックテスト:定率2%(改良版)の資金管理

複利の対策と、ドローダウンを軽減するスキームを取り入れています。

これでもかと言うくらい検証を繰り返してきた資金管理なので不安はありませんでしたが、やはり安定していますね。小さいグラフなので、細かいところまで見ることができませんが、ドローダウンも軽減されているはずです。

2019年5月4日 追記
複利への理解が深まったため、最近は、完全複利(完全定率)の運用に切り替えました。興味のある方は、以下の記事をお読みいただくと、良いかもしれません。

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3. 使用しているツール

google spreadsheet

さて、つらつらと記録をつける必要性を書きましたが、別にむずかしいツールを使っているわけではありません。この記事のタイトルの通り、エクセルや Googleシートで実現できます。誰でも使える、ありふれたツールです。

ちなみに、オススメは Googleシートです。

クラウドや Google に抵抗がなければ、これほど良いツールはないと思っています。

3―1. オススメ! Googleシート

エクセルにしかできないこともありますが、Googleシートにしかできないこともたくさんあります。ボクは、そんな Googleシートにしかできないことに、魅力を感じています!

Googleにしかできないこと

  • =googlefinance()で数分ディレイの価格データを取得
  • =filter()という便利な関数
  • ファイルを持ち運ぶ必要がない
  • Google のサービス(メール、カレンダー等)との連携が便利
  • Web上のデータを簡単に拾うことができる
  • 何より無料!

3―2. エクセルでも代用できる

とは言え、もちろんエクセルでも代用できます。

たぶん、上に書いた技術的なことは、エクセルでも(VBAをつかえば)実現できますし、大量の関数を使った計算もエクセルの方が早かったりします。要は "使い所" なので、やりたいことや、環境に合ったもの使うのが良いと思います。

いずれにしても、投資の記録は、自由の効く表計算ソフトで行うことをオススメします。

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4. 入力シートの分け方とそれぞれの役割

いよいよ実践です。

  • リスクの調整と資金管理にどんな計算表が必要なのか
  • 入力シートの分け方とそれぞれの役割

などについて、ご紹介していきます。

まずは全体像をイメージしてもらって、その後で、細かな入力項目の解説をしていこうと思います。

4―1. シート「資金の推移」

googleシート Excel 資金の推移
  • 日々の残高を、定点で記録する
  • 資金の推移についての分析を、自動で行う

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「資金の推移」が開きます。

1つ目のシートでは、「資金の推移」を記録していきます。

リスクの調整と資金管理は、「運用資金がいくらあるのか」の上に成り立っています。つまり、運用資金の変化が分からなければ、「調整」も「管理」も正確にできません。お金が増えた減ったも大切ですが、残高を正確に把握して、リスクを的確に調整し、資金管理で複利を活かしていく必要があります。

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4―2. 銘柄とリスクの管理

googleシート Excel 銘柄とリスクの管理
  • 銘柄ごとに計算するシート
  • 値動きの強弱をもとに取引量を決める
  • 1銘柄の 1エントリーは、1日あたり、運用資金の 1% のリスクを取る
    • どんな市場のどんな銘柄でも同じように管理できる
  • リスクを把握
    • 現在もっているポジションのリスク
    • 全体のリスク
    • 相関のリスク
  • その他、チャート分析などもこのシートに集約

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「銘柄とリスクの管理」が開きます。

このシートが、リスクの調整と資金管理の "要" です。

エントリーのサイズの決定や、全体のリスクの調節など、最終的な投資判断はこのシートをもとに行います

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4―3. トレードの記録

googleシート Excel トレードの記録
  • トレードの記録
  • ロスカット価格の計算
  • ピラミッティング(増し玉)の価格の計算
  • トレードの根拠の記録
  • 1トレードに関する分析を自動で行う

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「トレードの記録」が開きます。

このシートでは、すべてのトレードを記録していきます。

異なる市場でも、銘柄が違っても、投資で記録すべきことは、大差ありません。なので、わざわざ別のシートに記録する必要はなく、すべて同じシートで管理する方が、楽ちんです

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4―4. 資金の管理と分析

googleシート Excel 資金の管理と分析

運用上のアカウントの調整

  • 取引量の根拠になる金額を算出する
  • 利益を、資金に加算するタイミングの調整
  • 資金の追加(入金)を、反映するタイミングの調整

トレードの集計

  • 全体の成績を集計
  • 年、四半期、月ごとの成績を集計
  • 銘柄ごとの成績を集計

※ すべて自動で行なわれる

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「資金の管理と分析」が開きます。

このシートは、めちゃくちゃ大事です。かなり大事です。

なぜなら、

ここで算出される「取引量の根拠になる金額」によって、「単利か複利か(定額・定率)」や、「 1トレードのリスク(%)」が決まるから、です。

ここで算出された数字は、すべての運用に影響を与えます。要注意です。

ちなみに、このあたりの計算は、すべて関数で組めるので「仕組み化」してあります。自動化して "リスクのブレをなくすこと" は、かなり効果的です。

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4―5. グラフ

googleシート Excel グラフ
  • 資金の推移
  • DD(ドローダウン)の推移
  • 取引日の分布
  • トレードの分布

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「グラフ」が開きます。

最後は、グラフのシートです。

推移や分布などはグラフの方が分かりやすいので、いつでも見れるようにしておきます。グラフで確認することで思わぬミスを発見しやすくなるというメリットもあります。

分布については、「プラスの『取引日』『トレード』がどれくらいの割合であるのか」を確認することができます。

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4―6. 補足:トレードを分布で捉える

ちょっと専門的になるので、興味のある方だけお読みいただければと思います。

さて、確率を勉強してみて分かってきたことですが、「トレードを分布で捉えること」は非常に重要だと考えています。シート「グラフ」の「取引日の分布」や「トレードの分布」が、まさにそれにあたります。これらの分布が、ある程度、思った通りの形になることが、運用成績を自由自在に操る第一歩だと思います。

取引日やトレードの分布は、ルール通りにトレードできていれば、一定の形になるからです。

一定期間で分布をつくり、分析し、ルールを調整する――。このルーチンや、トライアンドエラーを重ねて、トレードルールは進歩していくんだと考えています。

ひとつの見方なので、「こうでなくても良い」とも思います。

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5. 入力・分析項目の解説

ここで解説する「リスクの調整」や「資金管理」には、タートルズ(Turtle Traders)の「ユニット」という概念を使います。まずは「ユニット」の解説をし、その後、各項目の解説をしていきます。

5―1. 前提知識:ユニットの解説

本家タートルズの一員であった、カーティス・フェイスの著書「タートル流投資の魔術」の抜粋とともに、「ユニット」の解説をしていきます。

以下は、その著書について書いた記事です。参考まで。

投資本を読む:タートルズ流投資の魔術

お世話になったし、勉強になったし、今でも読み返すことがある。そして、この本の検証はまだまだ終わっていない。それくらい奥の深い本です。

ユニットとは何をするものか

「ユニット」とは、何をするものなのでしょうか?
まずは「タートル流投資の魔術」の 1文をご紹介します。

わたしたちは自分たちのポジションをユニットと呼ばれる塊で取る。各ユニットの大きさは、取引枚数が 1‐ATRの価格変動で口座残高の 1パーセントになるよう設定されていた。100万ドルの取引口座なら 1万ドルだ。そこで、特定の市場で値幅 1‐ATRが示す金額を見て、1万ドルをそれで割れば、リッチ(リチャード・デニス)がわたしたちに割り当ててくれた取引資金 100万ドルごとに取引できる枚数が出る。この数字を、わたしたちはユニット・サイズと呼ぶ。不安定な市場、もしくは高額の契約の市場は、定額の契約の市場、もしくは安定度の高い市場より、ユニットは小さくなる。

引用元伝説の投資集団 タートル流投資の魔術 P.146

この中で、重要なのは「ユニット・サイズ」です。

  • ユニット・サイズ は、値幅 1-ATR
  • ユニット・サイズ は、口座残高の 1%

つまり、1 ユニットは、運用資金の 1% のリスクをとっているということです。
そして、取引する銘柄の 1―ATR、つまり、1日の値幅に合わせているということです。

むずかしく考えず、これだけ分かっていれば問題ありません。
また、ATRについては、以下の記事が参考になると思います。

ユニットを実現する方法

では、そのユニットをどのように実現しているのでしょうか。

変動性:Nの意味
(中略)
Nとは単純に、真の値幅の20日指数移動平均のことで現在ではATRと呼ぶほうが一般的だ。
金額ベースのリスク調整
ポジション・サイズを決める最初の一歩は、対象市場の価格変動(そのNによって定義される)による金額変動を確定することだ。
金額変動=N✕1ポイントの金額
リスク調整されたポジション・ユニット
タートルたちは、ユニットと呼ばれる細かい単位でポジションを作った。ユニットの大きさは、1Nが講座持ち分の1パーセントに相当する値になるようにした。つまり、ひとつの市場あるいは商品のユニット・サイズは下の公式を使って計算できる。
ユニット・サイズ=アカウントの1%/市場の金額変動
または
ユニット・サイズ=アカウントの1%/N✕1ポイントの金額
引用元伝説の投資集団 タートル流投資の魔術

ここでも重要なポイントはひとつだけです。

「ユニット・サイズ=1‐ATRの価格変動=口座残高の1%」を実現するための計算式
ユニット・サイズ = アカウントの 1% / N ✕ 1ポイントの金額

この計算ができれば、どんな市場でも、どんな銘柄でも、レバレッジの有無に関わらず、同じように資金とリスクの管理を行うことができるようになります。

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5―2. 資金の推移

googleシート Excel 資金の推移

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「資金の推移」が開きます。

当日の「残高」「入出金」の記録

残高は、取引量、つまり「ユニット」の根拠になります。ボクは、未決済の損益を含めた「純資産残高」で算出していきますが、含まない現金残高で管理する人もいます。

純資産残高(Balance)
ここでいう「純資産残高」とは、未決済のポジションの損益を含めた残高を言います。これは取引しているツールによって表現が異なることがあって、「純資産」「有効証拠金額」「時価評価総額」などと記載されていることがあります。
追加資金(Deposit)
「追加資金」は、トレード用資金の追加を指します。一定の運用資金を決めてトレードをしていても、途中で資金を追加したくなることがあると思います。そのときに入力するのが「追加資金」です。つまり、「追加資金≒入金」です。
資金削減(Withdrawal)
「追加資金≒入金」であるのに対して、「資金削減≒出金」です。急な入り用でトレード用資金を出金しなければいけなくなった場合にはここに入力します。
現金合計(Cash Total)
未決済の損益を含まない、現金としての残高も記録しておきます。

前日の「ユニット(リスク)」を記録

このシートに出てくる「リスク」は、「ユニット」のことです。「ユニット・サイズ = 1-ATR の価格変動 = 口座残高の 1%」ですから、例えば、5ユニットは、資金の 5%分のリスクをとっているということなのです。

前日と書いていますが、実際には、「翌日の行」に各項目を入力していきます。

また、「口座残高の 1%」としていますが、資金管理には「アカウントの調整」という概念があり、必ずしも、その時の口座残高の 1% とは限りません。例えば、タートルズは、以下のように行っていました。

アカウントの調整
タートルたちは、最初の持ち分にもとづいて残高が動く普通のアカウントでは取引しなかった。わたしたちは、最初の持ち分がゼロで、特定のアカウント・サイズをともなうアカウントをあたえられた。
(中略)
タートルたちは、元のアカウントを 10% 失うごとに、アカウントのサイズを 20% 減らすように指示された。したがって、それまで 100万ドルのアカウントで取引していたタートルズが 10%、つまり 10万ドル失えば、年間の最初の持ち分に達するまでは 80万ドルのアカウントで取引を始める。
引用元伝説の投資集団 タートル流投資の魔術

つまり、損失が発生すると、「 1ユニットのサイズ」は「口座残高の 1%」ではなくなります。この点を、あとから正確にさかのぼれるように、以下の項目も記録しています。

1ユニットの価値(Unit value, Unit %)
アカウント調整後の「 1Nの価値」。
合計リスク(total risk)
アカウント調整を含めた「合計リスク」。つまり、合計ユニット。
実質リスク(true risk)
アカウント調整をしていない、その日の口座残高で算出した場合の「合計リスク」。

一定期間の分析

資金の推移に関する分析もあわせて行っています。一定期間とは、「月」「四半期」「年」を指しています。

累計損益(P/L Total)
最大残高(Maximum)
DD
DDとは、ドローダウンの略。ドローダウンとは、最大残高からの目減りを表す。
DD%
最大残高に対する、ドローダウンの割合。
DD日
ドローダウン期間を、日数で算出。

この中でもっとも重要なのは「DD%」です。なぜなら、前述のアカウントの調整に関わるのが「DD%」だからです。

「月」「四半期」「年」ごとにしているのは、「どの程度のスパンの複利運用とするか」に関わります。詳しくは後述しますが、「この区切りなら、マイナスを出さずに運用していくことができる」という期間で、複利を使うのが基本です。ただし、複利への正しい理解があれば、その限りではないと考えています。

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5―3. 銘柄とリスクの管理

googleシート Excel 銘柄とリスクの管理

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「銘柄とリスクの管理」が開きます。

取引単位(Lot)
その銘柄の取引単位。FXなら「1000通貨」、株なら「100株」、東京の金なら 1g に対して「1000g」など。その銘柄の最小取引量。
ATR
その銘柄の "平均的な値幅" を表すテクニカル指標。20日を使う。
ユニットサイズ(Unit Size)
取引量を算出。ユニットサイズ = アカウントの 1% / N ✕ 1ポイントの金額
ステータス(Status)
タートルズは、同一銘柄で最大 4ユニットまで取引する。1ユニット目を「1u」、以降を「2u」「3u」「full」としている。シート「トレード記録」から取得する。
取引日数(Num. Days)
1ユニット目をエントリーして、何営業日経過したかが表示されます。取引対象によってはズレる可能性がありますが、日本の営業日でカウントしています。
ポジ(Pos.)
その銘柄の、取引中の合計ポジション。
リスク(Risk)
その銘柄の合計ポジションが、「何ユニット分であるか」を算出。
決済SO(Exit SO)
決済の Stop Order(逆指値注文)をセットする価格。つまり、損切りや、ロスカットのこと。
増し玉SO(Pyram. SO)
次のエントリー、つまり、増し玉(Pyramiding)の逆指値の価格。
テクニカル分析:ATR(Average True Range)
どんな市場でも使える資金管理とリスク管理――

もしボクが誰かに投資を教えるとしたら、移動平均線やほかのどんなテクニカル分析よりも先にこのATRを教えると思います。そしてこのATRを覚えていないうちは一切トレードはさせません。それくらい重要だと思っています。

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5―4. トレードの記録

googleシート Excel トレードの記録

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「トレードの記録」が開きます。

ユニットの数値は、日々、変動しますが、エントリーにはそれが強く関わっています。そのため、これらの数値を記録しておくと、後のトレードの分析で、非常に役立ちます。

ユニットサイズ(Unit Size)
本来のユニットサイズを記録。何らかの理由で、本来のユニットサイズでエントリーすることができないとき、リスクを正確に把握するのに役立つ。
リスク %(Risk %)
そのエントリーが日に何%のリスクをとっているのかを算出。
エントリーのリスク(%/日)= エントリーした取引量 / 本来のユニットサイズ
ユニット価値(Unit Value)
ユニットの価値(金額)を取得。
ATR比
記録したエントリー時のATRと比較して、何倍の損益だったのかを算出。ATRで平準化することで、損益を「銘柄」「取引量の大小」に関わらず、並列で同じように分析することができる。
ユニット比
「ATR比」と似ていますが、「ユニット比」は、ユニットの価値(金額)を基準に比較する。

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5―5. 前提知識:複利の期間について

2019年5月4日 追記
複利への理解が深まったため、最近は、完全複利(完全定率)の運用に切り替えました。興味のある方は、以下の記事をお読みいただくと、良いかもしれません。

この記事で、すでに何度か登場している「複利」ですが、"とんでもない威力" と "巧妙な罠" をあわせ持つと、ご紹介しました。このあたりは、過去の記事で解説していますので、詳細は割愛します。

複利を投資に活かす#1: 複利の威力

もちろん、利益を積み重ねることが大前提ですが、複利で運用していくと、その期間が長くなればなるほど大きな効果を発揮します。

複利を投資に活かす#2: 複利の罠

一見、公平・有利な条件にみえても、「トレードしていたら、いつの間にか資産が減っていた」なんてことが往々にしてあります。複利での運用において注意すべき点を解説します。

複利の威力を享受し、複利の罠をかいくぐる

さて、とんでもない複利の威力を享受しながら巧妙な罠をかいくぐるには、「複利の期間」を上手く設定する必要があります。それはつまり、「月ごと」「四半期ごと」「年ごと」の複利とすることを意味しています。

「複利の罠」は、複利運用をする間にマイナスが発生すると起こります。

ならば、マイナスが出ない期間で複利運用すれば良いのです。つまり、「この区切りならマイナスを出さずに運用していくことができる」という期間で複利運用を行うということです。その調整に必要なのは、次の項目です。

  • 利益を、資金に加算するタイミング
  • 資金の追加(入金)を、反映するタイミング
    例:ボーナスがでたから資金を追加する等

ポイントは運用資金を「増やす」という行為です。

トレードの度に、得た利益を加算してしまうと、それは「トレードごとの複利」になってしまいます。トレードでマイナスを出さないことは不可能ですから、複利の巧妙な罠の餌食になってしまうわけです。

また、資金を入金するタイミングにも注意が必要です。何も気にせずに、どんどん追加して大きく取引すると、たった 1回のマイナスで、それまでの利益を消化してしまう可能性があるからです。

例えば、「四半期ごとの複利」と決めるのなら、「利益を加算」「資金の追加」は四半期に1度だけにすることをオススメします。

複利の期間はどのように決めるのか?

例として「月」「四半期」「年」の複利をあげましたが、その期間は、どのように決めれば良いのでしょうか?

ポイントはやはり「トータルでマイナスを出さずに運用していける期間」です。そして、それはトレードの頻度に左右されます。トレード回数が少ないと、統計的な手法で結果をコントロールすることができないからです。

単なるボクの肌感覚ですが、あまりピンとこない方は、以下を参考にすると良いかも知れません。

月ごとの複利1時間足未満
四半期の複利日足未満、1時間足以上
年ごとの複利日足

ちなみにボクは、記事執筆時点では、4時間足の四半期複利で運用しています。

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5―6. 金の管理と分析

googleシート Excel 資金の管理と分析

※ 画像をクリックするとサンプルのgoogleシート:シート「資金の管理と分析」が開きます。

資金管理

投資において、「投資金を決めること」と、「適切な複利の運用を行うこと」が何よりも重要です。どんなに良いトレードをしていても、この資金管理ができていなければ効果が激減し、ときには負けにつながることもあります。

スタート資金
年初の資金を「スタート資金」としています。
目標資金
ボクの目標は年利30%です。「スタート資金 ✕ 1.3」が算出されます。
ユニット用 総資産(Unit Resource)
入出金を反映するタイミングや、単利か福利か、福利ならその期間、DD(損失)の反映など、様々な調整を含めたアカウント(金額)を算出。
ユニットの価値(Unit Value)
「ユニット用 総資産」の N% を算出。

分析

自分のトレードの良し悪しを、正確に測るには統計が必要です。目指すべき数値を適切に再現できているかどうか、いつでも確認できる環境を、このシートで整えています。

全体と銘柄ごと
全体の分析と、銘柄ごとの分析に分かれています。
Daily と Trade
分析と言えばトレードの分析が一般的ですが、実は、日ごとに分析することもできます。日ごとの勝率やリスクリワード、破産の確率等も自動算出し、確認しています。
期待値
「期待値」は、統計的な「 1トレードの見込み利益」を表す。
期待値 = 勝率 ✕ 平均利益 - ( 1 - 勝率 ) ✕ 平均損失
破産の確率
「破産の確率」は、破産する確率を表す。

詳しくは以下の記事が参考になると思います。

【株やFXで破産しない】『破産の確率』5つのポイントと、活用例

"ちょっと" くらいエントリーや決済がおかしくても、破産することはあまりないですが、"ちょっと" でも資金管理をおろそかにすると、あっという間に破産してしまいます。多分、Web上でこれより詳しい「破産の確率」の解説はないと思います。

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6. 運用管理シートの使い方

長くなっていますが、いよいよ最後です。
「実際の使用方法」についてご紹介します。

6―1. 所要時間 5分:毎日やること

いざトレードの管理をするとなると、
どうしても、「毎日やらなければならないこと」がいくつか出てきます。

メンドクサイですが、間違いなく "絶対に必要なこと" です。

そして、仕組みさえ作ってしまえばそんなに大変なことでもありません。基本的な作業は、慣れれば 1日5分程度で終わるような内容です。

残高の記録

トレード管理表:残高の記録の手順

入力するのは背景が白い列です。グレーの列は、自動的に算出される項目です。

  1. 日付と純資産残高を入力
  2. 資金の追加や削減(投資口座への入出金)を行った場合に入力。必要に応じて理由をメモ
  3. 次の行にN関連の記録をつけておく(翌日の計算のため)

※ ③は、その時点の資金とポジションに応じて自動で算出されるが、そのままでは記録として残らないため「値に直す」作業を行う。

※ 画像をクリックすると別タブで大きい画像が表示されます。

サンプルのgoogleシート(シート「資金の推移」)はこちら

ポジションがなくても、「残高の記録」は毎日行います。ボクは朝の時点の残高を記録するようにしています。

チャートの確認

ポジションの有無に関わらず、チャートの確認は、毎日必ず行います。当然ですね。ポジションがあるときは、保有ポジションのチェックと調整を、ポジションがないとしても、チャートで動向の確認を行います。

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6―2. エントリー

リスクを管理する上で、もっとも重要なのは、資金を投下する瞬間である "エントリー" だと考えています。シグナルを確認してエントリーするだけではなく、リスクや適切なサイズの確認も、行なわなくてはいけません。

① シグナル

とは言え、まずトレードのシグナルが出なければ、はじまりません。
あなたの手法のシグナルが、点灯したことを確認します。

② リスクとサイズの確認

エントリーしても問題ないか、以下の項目を確認します。

トレード管理表:リスクの確認の手順

このシートに入力が必要なセルはありません。すべて自動で算出・取得されます。

  1. すべてのポジションのリスク
  2. 買いと売り、それぞれのリスク
  3. 銘柄ごとのユニット・サイズ(最小取引単位に満たない場合はグレーになる)
  4. 銘柄ごとのリスク(保有ポジションの有無)
  5. その他、チャートでシグナル

※ クリックすると別タブで大きい画像が表示されます。

サンプルのgoogleシート(シート「銘柄とリスクの管理」)はこちら

③ エントリー

確認したユニットサイズでエントリーします。

④ 記録

エントリーしたと同時に記録をつけます。
その場で記録をつけてしまうのが、もっとも効率が良いと考えています。

トレードの記録(エントリー時)アニメーション
トレードの記録(エントリー時)

①→③→②の順に入力する

  1. 手入力する基本的な情報
  2. ③で入力するATRを元に算出されるエリア
    この情報をもとに、ロスカットやピラミッティングの逆指値注文を出す
  3. 半自動で入力するATRとN(ユニット)の情報
    関数を値に直す(そのままにしておくと資金やATRの変更に応じて値が変わっていってしまう)
  4. おまけ機能:「┳」を「━」にすると同じ番号の「┗」が入力されている行が非表示になる

※ クリックすると別タブで大きい画像が表示されます。

サンプルのgoogleシート(シート「トレード記録」)はこちら

⑤ ロスカットの逆指値

シート「銘柄とリスクの管理」「トレードの記録」に、「決済SO(Exit SO)」と表記されている価格で、必ず、ロスカットの逆指値を設置します。「いつ大暴落が起きるか」なんて、誰にも分からないのが相場です。このロスカットが、あなたの "命綱" になります。

⑥ ピラミッティングの逆指値

シート「銘柄とリスクの管理」や「トレードの記録」に、「増し玉 SO(Pyram. SO)」と表記されている価格です。これは、その人のトレードルールによりますが、逆指値のピラミッティングを行う場合は、このタイミングで設置します。

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6―3. ポジションの監視

エントリーを終えると、その後、決済するまでは、保有ポジションの監視が必要です。
少しでも損を小さく、利益を大きくするために、細心の注意を払います。

ピラミッティングの判断

ピラミッティングは、トレードの成績を伸ばす絶好のチャンスです。良い地合いの中で追加エントリーすることで、良い結果が得られる可能性が高くなります。しかし、ピラミッティングのシグナルが出たからと言って、何も考えずにエントリーして良いわけではありません。通常のエントリーと同じく、

  • 銘柄ごと、買いポジション、売りポジションごとの、リスクの確認
  • ピラミッティングする、サイズの確認

などの確認が必要です。
また、ピラミッティングの逆指値を設置する場合は、適宜、その価格の調整が必要です。

損切りライン(SO)の調整

損切りライン(SO)は、トレードの "命綱" です。少しでもリスクを減らすために、適宜、調整を行います。トレードルールによっては、プラス方向の値動きに沿って損切りラインも追随する「トレイリングストップ」を使うこともあります。

利確ラインの調整

利益を大きく伸ばすために、利確ラインの調整も行います。損切りはノイズに引っかからないようにすれば良い "だけ" であるのに対して、利益は、どこまで伸びるのかを予測することが困難です。安易な利確はせずに、利益を減らさないようにするために、

  • 最低限の利益を確保しつつ、ちょっとしたノイズに引っかからない、逆指値を設置しておく
  • しっかり伸ばすための、利確のルールを持っておく

などの工夫が求められます。

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6―4. 決済

決済の処理は、非常にシンプルです。
利確や損切りの目処をつけておき、そこに達したら、決済して記録をつける "だけ" です。

① 利確、もしくは損切りのシグナル

監視、調整している「利確」「損切り」のいずれかの基準を満たし、シグナルが点灯する。

② 記録

決済したと同時に、記録をつけます。
シート「銘柄とリスクの管理」や「資金の管理と分析」などに、即座に反映されます。

トレード管理表:リスクの確認の手順

①~③と「備考」は手入力。その他の値は自動で算出されます。

※ 関数をそのままおいておくと、算出結果が変わる可能性がわずかながら残るので、一連の記録が終わったらすべて関数から値に直すことをオススメします。

※ クリックすると別タブで大きい画像が表示されます。

サンプルのgoogleシート(シート「トレード記録」)はこちら

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6―5. 定期的な、手法の調整

最後に、いくつかの「定期的な調整」に触れます。
定期的に調整を重ねていくことで、あなたのトレードはより堅固になっていきます。

運用資金の調整

「年」「四半期」「月」などで、あなたが決めた一定の期間ごとに、「資金の追加」「利益の加算」などの、アカウントの調整を行います。これは、複利の期間に関する調整で、「この点を厳密に行うか否か」によって、運用結果が想像以上に異なります

目標利益の更新

「目標を達成できたかどうか」「次の目標はいくらか」など、目標を意識することで、結果は少しずつ変わっていきます。目標利益を定めて、定期的に見直すことをオススメします。

分析とルールの評価

分析とルールの評価は、逐一、行うのが良いですが、そういつも見ていられるわけではありません。最低でも、半年に一回は見直したいところです。

評価は、シート「資金の管理と分析」「グラフ」あたりで行うことができます。分析結果が自動で算出されるので、多くの手間を削減できていると思います。

ルールの見直しと変更

トレードルールは、あまり頻繁に変更するものではありません。短期間の結果で、その手法を正確に判断することはできないからです。ルールの見直しは、「複利の期間」と同じ間隔くらいで、行うのが良いと思われます。また、正確に判断するには、トレード回数も重要です。

どういう基準で見直しを行えば良いかは、以下の記事が参考になると思います。

投資で破産せず利益を最大化する3つのポイント|攻めのリスク管理

「守り」と思われがちなリスク管理ですが、リスク管理をつきつめると「攻め」にもなります。

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7. まとめ

いかがだったでしょうか?

この記事を書こうと思い立って書き始めたのが5月5日。このまとめを書いている今が6月4日。なんとなんと、1ヶ月も経ってしまいました。良くも悪くも、随分とこの記事には力を入れてしまいました。。。

さて、 この記事のいたるところに書きましたが、

  • 記録をつける
  • 資金やリスクの管理をする
  • 分析してトレードルールのバージョンアップを行う

これらが、投資で "勝ち続ける" 上で、もっとも重要だと考えています。例えるなら、"百戦錬磨とも思える手法" が、これらを怠るだけで、"破産まっしぐら" になる――。そんなことも十分ありえるほど、重要です。

この記事を通して、
今まさにこの記事を読んでいる "あなた" のトレードが、少しでも向上することを願っています。

あと、補足ですが、この記事に書いている内容は、4時間足~日足のトレンドフォローで使っているものです。スキャルだったり、逆張りの手法になると、ちょっと変わってくると思います。

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abbamboo

タカハシ / 7年目の兼業トレーダー

このブログの目的は、「学習の備忘録」と「アウトプットして理解を深めること」。「トレードで稼ぐために学んだこと」を徹底的に公開していきます。

元・日本料理の板前、現・金融畑のウェブ屋さん
保有資格:証券外務員1種、認定テクニカルアナリスト

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