どんな記事
専業で成功している人の
- 手法が知りたい
- 一体どうやっているのか
- 成功のためのコツは?
こんな風に、考えたことはないでしょうか?
何かの拍子にみつけた2chのまとめ記事。
2chの株板に〝スゴイ投資家〟がいたらしい。
大体年末に現れて、市場が動くまで質問に答えてくれる1さん。元ディーラーで、専業で、億トレーダーで、投資歴が十数年。 実際に専業として成功している「1さんの言葉」はすごく参考になる。
備忘録と、情報の整理。そして何よりも筆者自身の投資に活かすために、1さんの書き込みを少しまとめてみました。
Twitterでも紹介していただいています
記事の参照元
このページに掲載するまとめは、以下のページから引用し作成しています。
- 専業4年ディーラー3年だけど質問ある?
- ディーラー3年退職後→専業7年目だけど質問ある?
- 株で億の資産を築いた2ch株板住人が晒してくれた手法が凄い。
- 株で億の資産を築いた2ch株板住人が晒してくれた手法が凄い。pert2
スレ主(以下、1さんと呼ぶ)の冒頭の言葉
厳密には何年目か怪しいのですが、記録を見る限りでは専業は2003/7/22からなので11年目としました。
毎年毎年やってることが違うような気がしますが株は15年の経験でマイナスの年なし妻子養ってる上に親の資金も運用してます
今年もプラスでまあまあの年でしたが5月末から資産が増えていないので取れてる感が全然ありません
以前とやってることが違いすぎて、忘れているため答えられない事もあるかもしれ ませんがこんな私に質問ありますか?
どんなことをやってるかというよりもどうやったら取れるようになるかという話ならちょっとためになることが書けるかもしれません
1さんの成果
2008年
- 毎年やっていることが違うので簡単に比較が出来ませんが、例年30パーセントぐらいのことが多いです(投入金額ベースの平均利回り)
- 一回のロットがびっくりすぐらい小さいと思う。分割で玉を入れていくんだけど、いまだとワンショット40万ぐらい。倍ナンピンをかけるので次は80万、その次160万みたいな感じ
2009年
- 2009年は投入金額ベース(総資金ではない)で約50%です
2011年
- 最大のドローダウンは20%程度
- 3月は瞬間的に10%やれれましたが、20%の利益になっています
- 動きの大きい時は取り返すのは簡単です
2013年
- 2013年の成績ですが今までで一番良かったです
- 動かしているのは8桁から9桁ぐらい
- 利益も大体それくらい
- 年間の売買代金は2013年11月までで250億ぐらいでした
- 年利は20-100%くらいを行ったり来たり。最近は成績が良い傾向
1さんの考え方
売買は数日から3ヶ月のサイクル
- 毎月プラスにしたければ板に張り付いて、デイトレか鞘取りはじめると思う。 以前はそれをやってたけど、年取ってくるとできない
- デイトレ・分トレだとできる人が限られる。難易度が高いうえに、楽して稼げない
- 3ヶ月より長い売買だと今年(2008年)みたいな動きのときに大きなマイナスが出る。売買のサイクルが長いために上達してるんだかしてないんだかわからない
- 数日から3ヶ月のサイクルで売買すると楽して稼げて、収益が安定し、上達も早い
- 一日の売買に要する時間は20分以下。見た瞬間今日はなしと言うのも結構ある
- 20分は基本的には発注作業。前日の時点で売買候補をすでに10-20程度に決めているので、その中で買いのときは下がった銘柄を買い発注すると言うもの。大半は、間違いなく発注ができてるかを注意している
インカムゲインについて
- インカムゲインは不確定要素が大きいと考えている
- 株の配当は配当が下がると株価が下がるのでリスクが高い
- 日本国債は財政がひどい状況
- 国債以外の債券は誰かがウソをついても調べる方法がありません
- 預金は過去に預金封鎖が日本でもありました。それも確か2回のはず
- 不動産投資まで広げて考えると、不労収入と表現をする人がいますがすごく手間がかかります。実際にアパートの経営を母のかわりにしていたのですが大変な手間でした
- 不動産経営するよりも相場で稼ぐほうがかなり気楽。上げ下げ以外に不確定要素がほとんどないので。
- 自分としては株で一生分先に稼いだほうが現実的ではないかと考えるようになりました
どんな検証から始めれば良いか
- まず再現性の観点から投資手法の選定から始めるべきだと思います
- 「アベノミクスで株が上がりそうだから買う」「バリュー株投資をする」「成長株投資をする」「証券会社の推奨株を買う」「新聞に書いてあることを分析して銘柄選定をする」等だと、その投資をした場合、投資サイクルが長すぎて利益が出るのかの検証が難しくなりますから再現性が低そうですよね
- 投資サイクルが比較的短く1ヶ月以内とか、誰がやっても判断が変わらないような方法になるのではないでしょうか
日々の勝ち負けに心が動かないことが生き延びていく方法
- 自分の性格も考慮しながら、以下のような想定を最大限繰り返すこと。紙に書くとなお良い
- こうなったらどうなる?
- こういう場面はどうする?
- 例)万一に備えよ
- 起こりえる不利な事態をすべてリストアップし、対応策を決めておく
- そして事前にメンタルリハーサルを繰り返す
- 最悪なことは、予期しないことが発生すること
- パソコンが壊れた・盗まれた・ハッキングされた
- パスワードを盗まれた・忘れた
- 回線が使えなくなった、携帯をなくした・壊した
- 別の銘柄を注文した 玉の大きさを間違えた
- お金を盗まれた・なくなった
- プラスだと思っていた期待値がマイナスだった
- 家族・親族に何かが起こった
- その日に起こりうる状況を想定し、事前に対策を立てよ
- 各対応を完全に記憶するまで リハーサルする
- 成功者はトレードを始める前に、既に心の中で全て起こりうる状況を想定し、試行錯誤を繰り返している
- だから、値段が逆方向に動いたとしても冷静に対応ができるし、トレードで長期間儲けることもできる
ファンダメンタルズに基づく売買や、感覚的な売買をどう思うか
なぜ投資で利益が得られたのかという点を、よく振り返り、それが自分の実力によって優位性を発見した結果なのか、それともただ単に運が良かっただけなのか、精査する必要がある。(「投資の正しい考え方」より)
- こういった考え方に基づき、自分でよく考える必要があると思います
- 私の基準で考えると以下が検証できていればそれで良い
- 長期的に利益が想定確保出来る方法
- 再現性が高い方法
- そうでなければ、ダメですね
- 儲かっている時点でそれらを真剣に考えるなら、明るい未来が開けるのではないでしょうか
- 無視するならそうでない未来が待ってますね。きっと
- 私の考えではニュースをもとにした売買は検証できないし、再現性が低いので、信頼性が低いと考えています
- 株式市場のニュースは、誰かが何かの目的をもって発信したものであり、本当のこともあれば、ウソもありまる。本当のことでも、誇張されていたり、わざと小さく扱われたりタイミングが恣意的であったりします
- 銘柄を選んで売買するのではなく、タイミングを見定めて売買できるようになるということが株式投資だと考えている
- 銘柄を当てることは収益の源泉になっていません。ある程度の絞込みはしますが、そもそもはずれることを前提にして売買をしています
- ちなみに私は売買するとき、人の意見一切聞きません。信用してないので、日経新聞読みません。素人が解説してるのでテレビ参考にしません。基本的に見るのは値段(ローソク足)だけです、移動平均すら参考にしません。ただし多くの場合「結果的」に移動平均には逆らいません
結果と過程
良い過程とは、その価格が期待値に見合うかどうかを注意深く考慮することである(投資の科学 日経BP社刊)
- 多くの場合投資家は過程のことをよく考えずに結果にだけこだわる
- 投資家はしばしば、良い結果は良い過程に基くものであり、悪い結果が出たのは過程が悪いからだと考える過ちを犯してしまう。(過程はすぐに結果に結びつかないことがある)
- 対照的に、投資やスポーツチームのマネジメント、競馬の賭けのような先の読めない分野で長期にわたって最善のパフォーマンスを記録してきた人たちはみな、結果よりも過程を重視する
- 「結果が良ければ成功、悪ければ失敗」ではなく、計画通りにトレード出来たことが評価基準です。「ルール以外のことをしたら利益でもダメ」
その他の投資に関する考え方
- 売買日記は短くても必ず書く必要がある
- お金に対する態度も重要
- 稼げるようになっても、日々問題点を修正している
- 個人投資家の立場の今では以前儲けていたディーラー時代と同じ売買は出来ますが、日中張り付きになりますのでやりたくは無いですね
- 100年に一度のことは100年に一度起こるのではなく、いろいろな100年に一度のことがいつも起こっています
- 売買の方法が上手くなるだけでは株式投資で資産を築くことはできないと考えています。自分がいい状態で相場に向き合えるようにする。そのための問題点を全てひとつひとつ常に解決しています
- 心理面の多くをマーケットの魔術師から、実際の売買の方法論を林輝太郎氏の著書から学びました。ここで大切な基礎ができました。後は応用と言うより、自分の好みや状況に応じたカスタマイスに近いですね。ここで大事なのは、長期にわたって現実に儲けている人の方法を「実行して」試してみたと言うことです。「儲かったふりをしている商材屋」「売買しない営業」「上げ相場でたまたま儲けていた人」「インチキ投資顧問」の方法ではないと言うことです。
- 鞘取りについてですが、平均株価や手がけている銘柄で新高値・新安値を更新いているような相場だと難易度が格段に上がるようです。基本的にさやはいつも、同じようなレンジにいる時のほうがやりやすく収益機会が多いです
1さんの手法
2008年
- 基本的にはトレンドの方向性に沿って売買しています。ただし玉の入れ方は逆張りです
- 出来高があって、動きが読みやすいものを自分でスクリーニングしてる
- 玉を建てるのは同時に8銘柄ぐらいが最高。どうもこれ以上同時に立てると、注意力が散漫になるみたい
- 鞘取りは今はやってない
- ファンダメンタルは一切気にしない、日経も読まない。見てるのは値動き(波動)だけ。
- 一回のロットがびっくりすぐらい小さいと思う。分割で玉を入れていくんだけど、いまだとワンショット40万ぐらい。倍ナンピンをかけるので次は80万、その次160万みたいな感じ
2009年
- 取引の方法はいつも変化している
- 前半までは強い銘柄の押しを買う。弱い銘柄の戻しを売る。みたいな事をやってた んだけど収益がいまいち伸びない感じ
- 試しに強い銘柄の新高値を買って上手く乗れたら、増し玉をする。弱い銘柄はその逆をやってました。だけどこれも全然乗れていないです
- その他にIPOの申込みもしてましたがこれはクックパットが上手く引っかかったのでその他細かいのもあって地合いにしてはまあまあ
- そのほかは最近の公募増資の銘柄を申し込んだり、自分で手がけたり見たいな感じで、これが結構取れました。
- 直近の公募増資のときは最大で資金量の1.6倍ぐらいの玉を建てましたが買いと売りを半々ぐらいにして一応どちらかに激しく飛んだ場合の対策はしてました。ただこんなに大きな玉を建てたのは初めてですね。
- 銘柄数については多くて5銘柄ぐらいが限界です。これ以上だと注意が散漫になってきます
- 冗談のようですが複数の銘柄を持っていると自分が何の銘柄を持っているのか覚えていないことが多いです
- 今は個別銘柄の売買が持つ有利な点に注目して売買している感じです。たとえば「何かの突発ニュースに過剰反応する」とか、「ずっと下げトレンドが続いている」とか 、「ずっとレンジにいる」とかですね。個人的にはそういう売買のほうが儲けやすい気がします
- ナンピンするような売買は現在していない
2011年
- 暴落時の対処ですがルールのままの運用をしていました
- 暴落というのは結構いままでにもあってごくごく普通のことです
- 2013.5.23は今までと少し動きが違うから大きくやられるかもしれないなと思っていましたが、それまで結構取れてたので(ルールを守らないぐらいなら)それを飛ばしてもいいやぐらいの感じでした
- 結果が良ければ成功で、悪ければ失敗ということではなく計画通りにトレードできたことが評価基準。なので、結局損をしましたが自分的には「よくやったと」思っています
2013年
まずは基本のルール
- 使っているのは「移動平均」「移動平均の乖離」「前日比」、売買数量を決めるために「出来高」くらい
- 「騰落レシオ」「評価損率」「東証一部売買代金」も見ている
- 現在はシステムトレード
- 単純な話、前日比12%下がったら翌日買うとか・・ルール以外のことは一切しません
- ルールの基本
- 基本的に下がったら買い、上がったら手仕舞い
- 時間切れ(最長2週間)でも手仕舞い
- 日本の株式市場は下がったら買いが有利で上がったら買いは不利です
- 局面によって手法を分けている
- 切り替える基準
- 25日移動平均(MA25)の上
- MA10が5日前のMA10の上
- 株価変動率が15以上(動かない時は儲からないから)
- たしか作った時は結構適当に作ったような気がします
- MA自体は25でなくても35でも20でもいいと思いますが、指定をしなかった場合ドローダウンが大きくなったと思います
- 切り替える基準
システムトレードについて
- なにかルールを決めてそれを検証してみて収益カーブをみて利益や途中の資金の落ち込みが耐えられそうならそれを続けるという感じ
- システムトレードなら事前に検証をすることで、「そもそも儲かるのか」「長期的にどうなるのか」がだいたい想定できる
- どうなるかが想定でき ないことに投資するのは、意味が無い
- 十分に有利で勝ち目がある状況で売買をする時には、勝とうが負けようが、長期的な利益の可能性を得ている
- システムトレードをする上で
- ルール以外のことをすることを失敗と捉えています
- それに関連して心が揺れるので場中に相場をみない
- 株の売買をしている自分を映画の画面として見るということは心がけています
- 今日いくら儲かったとか今月いくら儲かったとか値洗いいくらかとかを物理的に見えないようにしています。記録は自動でエクセルにしてあります
- 自分の確定収益のグラフを確認していてだいたいこのぐらいだろうとしか考えないことにしています
- 結局ルールが決まってしまったら、自分の心理特性を考えそれを破らないようにする状況を作ることをいつも考えています
検証はどのように行っているか
- 前はパイロンや検証くんというソフトを使っていた
- 今はData-Getというところでデータをダウンロードしてアクセスとエクセルでやっている
その他
- 売買代金が増えると確実に利益も増える。動きの大きい銘柄の売買代金もあがるので大きく建てられる
- 今はすでにうねり取りはやっていません
- 新興市場も売買します
- 場中は何もやっていない
- 1日1回21時に翌日の寄付き指値や成り行き注文を自動で出して終わりです。パスワード入れてボタン何回か押すだけです。所要時間は約5分
- 最初はひどく時間がかかっていましたが毎日少しづつ自動化をすすめ今の形になりました。自動化した理由は間違いを減らすためと心が揺れるのを防止するためでした
- 場中に相場を見る要素になりそうな逆指値やW注文やリレー注文とかそういうの一切なしです
- 監視銘柄は東証ジャスダック全部です。だいたい動きの大きい順に売買します。動かないところからは取れませんからね
- 証券会社は「SBI」「楽天」「カブドットコム」「立花」を使っている
手法の、これまでの推移
- 一番最初がグラフを書きながらうねり取り
- 次が同業種のサヤ取り
- 組み合わせは「3865」「3861」「3893」
- これはチャンスが多いため
- デイトレに移行
- 資金効率をあげるのが目的
- まだサヤ取りも続けていてその時は「5401」「5401/10」の組み合わせ
- これはロットを大きくしてもできるから
- 一回に5401で3万から5万株ずつやっていた
- うねり取りについては1年ぐらいしかやっていませんでしたが損はほとんどしていません。どっかで書いたかもしれませんがはじめの売買だけマイナスであとは7回ぐらいの売買がすべてプラスでした
- はじめの売買もわざと逆の玉を建てるようなことが本に書いてあったためにわざと逆の玉を建てたのだと思います
資金管理・リスク管理
- 一回のロットがびっくりすぐらい小さいと思う。分割で玉を入れていくんだけど、いまだとワンショット40万ぐらい。倍ナンピンをかけるので次は80万、その次160万みたいな感じ(2008年)
- 損切りは間違えたと思ったら切る。自分のイメージと違っても切る。玉持ってて気持ち悪かったら切る。
- 玉が小さいから別に間違ったと思ったらいつでも切っても問題ないという心構え
- 2008年の9月10月はNY暴落で直撃を2回くらいましたが瞬間的な最大ドローダウンは1.6%です
- 基本的に玉が小さいから
- 総資金の30%も建玉するのは一ヶ月の内4日ぐらいしかない
- ナンピンをかけてるからる
- 銘柄選択で助かってる
- うねり取りで、資金が増えて取りづらくなってきた場合は、取引量を総資金の10分の1から20分の1と減らすのではなく取引銘柄を変えたほうが良い
損切りは必須
- 間違えを修正した時点(損切り)で、損失が出た場合は、損は消えませんが、問題拡大の可能性は消えます。精神的負担も消えます、次回の教訓にもできます、上達すると言うことですね
- 間違えを修正しなかった場合、文字通り致命傷になる可能性が出てきます。そして精神的に苦しいままです。致命傷になる可能性を何回か放置すると、そのうちのひとつ以上が致命傷になります。致命傷になると人生オワタがありえますので注意してください。この文章を読んでるそこのあなた、人のことではありませんよ
投資は楽しむものではない
- 投資金額を小さくするにしたがって、面白くなくなると同時にリスクが下がります。その人にとって特定のレベルまで下がると、感情をともなわない単なる作業になると思います。私がお勧めするのはこの状態での売買です。面白くありません。
- 逆に大きくするにしたがってドキドキ度が上がってリスクが急上昇します。スリルがあって楽しい状態ですね。ジェットコースター状態です。ドキドキ度あがるにしたがって視野がどんどん狭くなります。刺激になれるもっとドキドキを求めるかも知れません。個人的な意見としては目的がスリルで相場に入るべきではないと考えています。
デイトレ でのナンピン・逆張りについて
- 一番注意するのは誤発注
- 資金を増やす目的があるなら、一番難易度が高く、私が最もやりたくない時間軸
取引ロットを大きくすると精神的に持ちません
- もともとの資金量が大きすぎるか、事前にルールを決めていないからだと思います
- 個々の売買の目的はルール通りに売買して、儲かるか、損をすることです。一回一回の売買はランダムに損益が出るのでこうなります
- ルールが無いなら事前に検証してルールを作り、ルールが出来たら事前に売買する前に頭の中でシュミレーションしてから実際の売買をする
- 上達するために「ルールを修正する」「自分のミスを修正する」必要があるので毎日の売買を心理面を含めて記録します。
- 記録を読み返して、ルールや自分を進化させていくことが必要ですね
- 前提条件として株は「上がるか、下がるか当てるもの」とか、「良い銘柄を探せばいい」とか考えると、こういう考えが出てきません
ホールドしてナンピンするとき、損切りするとき、その判断は
- これは地合いではなくこれは事前に決めたルールによるですね
- そして事前に決めるルールは地合いも考慮した自分の行動を記録・分析し・検証し決めるということになると思います。
- その人その人の立場・リスク許容度・性格が違うので、ある人に正しいことが、ある人には正しくない(目的に合わない)ということがあるためです
損切りの基準(2013年)
- 損切りも立会終了後(15:00以降)に判断する
- 総資産の2割が突然の倒産によって失われることもあると考えて全体を組み立てている
- 15%逆行で落とすことにしている
最大で総資金の140%までは買いを入れる
- ここまで買ってもドローダウンは26%以下で収まる想定
- これ以上大きくやられても動きの大きい時は比較的すぐに取り返せる
- 検証で確認済み
資金効率は金額が大きくなると下がる
- 売買代金が60億ない銘柄は思うように建てられない
- 一度に建てる金額は2000万以下
- 売買代金の300分の一まで
- 最低ロットは50万円以上なら建てるが、気休め
1さんの生活や経歴
ディーラー時代
- 契約ディーラー
- 手法は鞘取り
- 極端な話、自分の首がオプション料で収益無限大の博打が打てる
- 一億ぐらい個人で儲けた人が、社会との接点がほしいと言って入ってきたことがある。だけど会社のリスク管理規則が厳しすぎて、儲かんなかったみたい
- ディーラーの給料
- 一番下手な人(稼げない奴)が、30%
- 一番上手い人が50%
- 月100万稼げない人はクビ
- 普通は月の収益がマイナスにはならない
- ディーラーは新卒からではない。ディーラーになりたいと思ってから実現するのに3年かかった
- 私の場合は、ちょうど空売り規制が出来たときでそれまでの鞘取りが出来なくなったことがやめた大きな理由です(個人では可能です)
- 101円売り、100円買い、の板があるときに100円では売れず101円に売りを出さなければならないので(個人は可能)サヤのポジションが簡単に作れなくなりました
- ディーラーの前は、金 融関係でない仕事をしていた
- ノウハウも得られるが、周りに稼いでいる人がいて間近で見ることで「相場で儲けることができるんだ」と感じられることのほうが大きい。イメージができなければ努力さえできない
ディーラー時代の手法
同業他社同士の鞘取り。
「3861」「3865」「3893」のサヤの日足チャートをエクセルでつくりそれで売買していた。 やり方は「チャートを見て動きを予測、その通り動かなかったら損切り」の通りの売買。 こんな感じのチャートを見て、これからのチャートのイメージをして売買する。このチャートだと一回で取る幅は20から30円というところ。
専業になって
- 3000万円からはじめて、月100-150万円の間の収益を想定していた。今考えると無謀だと思う。
- 毎月そのくらいの成績を12ヶ月も続けると、もうそのままの成績が維持できると考えてしまう。
- しかし、何かの変化で急に取れなくなることがあるので、結構危険が大きい気がします。
- 専業で一番つらいと感じたこと
- 動きの悪い、取りづらい相場のとき
- ある月50万円のマイナスを出すと、生活費を40万円と考えて90万円資金が減る
- 次の月には90万ではなく130万とらないとチャラにならない
- 130万のプレッシャーがあるときに、とりづらい相場であることを考えて じっとして損益0で生活費の40万が減っていく状況はかなりつらい
- さらにその次の月は170万で損 益0です
- 普通の人だとプレッシャーに負けると思う。リスクを無視して取り返そうとするか、恐ろしくて手が出せなくなる
- こんなことが何年も続くこともあり得ます
トレード以外の時間
- 空いている時間はほとんど株投資関係のリサーチをかけていることが多い
- 朝8時ぐらいに起きて前場をみて、遠くまでお昼を食べに行くとか(後場は帰りません)、遠くまでコーヒー飲みに行くとか
- 家の掃除・ゴミ捨て(おそらく運がよくなります)
- 親の面倒
- 神社にお参り(感覚の鋭い人は効果が分かります)
- 「日ごろ見守っていただき、ありがとうございます。お陰様で家族共々幸せに暮らしております」
- 「皆様(神々)のご繁栄をお祈りいたします」
- 感覚が鋭いので、自分の運気が明らかに上がってるのが分かる。何かが満ちている感じ
- なぜかお寺はこういう感覚が一度も無い
- 他の投資家と情報交換
- マッサージ
- 要約すると自分をいい状態に維持する ためにいつも何かしているイメージ
1さんに影響を与えたもの達や、オススメの本
投資系
- 実際の売買の方法論を学びました
- 基礎売買やりましたよ。折れ線グラフと場帳を書いて1年間売買しました
- 確か一番最初だけ損して(売り買い間違えた?)後の6回はいずれもプラスだったと思います
- おそらくこの基礎売買をやると自分の中に何かの成長の基となる核が出来るんだと思います
- 今やっていることは似ても似つかないのですがうまく行ってるのはその核のお陰だと思います
- ディーラーになる前から読んでいた
- 自立のためにプロが教える株式投資
- 欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア
- ピット・ブル - チャンピオン・トレーダーに上り詰めたギャンブラーが語る実録「カジノ・ウォール街」
- マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣
- 影響を受けた投資家。エド・スィコータ、ラリー・ハイト、マーティー・シュワルツ、トニーサリバなど
- 心理面の多くをマーケットの魔術師から学んだ
- タープ博士のトレード学校 ポジションサイジング入門 (ウィザードブックシリーズ)
- 稼げる投資家になるための投資の正しい考え方 -歴史から学ぶ30の教訓
- 最低限生き残れないと儲かる投資家にならないのでこの本をおすすめします
- マンガ パチンコトレーダー [システムトレード入門編]
- はじめに読むとイメージがしやすいともいます
- 以降はAmazonで「システムトレード」で検索し、上から読んでいくのがいいと思いますよ
投資以外
- 医者も知らない酵素の力
- 酵素が病気にならない体をつくる!
- 成功している人の新習慣「1分間記録術」
- 東大家庭教師が教える 頭が良くなる思考法
- 悩みや不安を取り除き、本当に欲しい物や心の底から望んでいる結果を手に入れる(= 幸せになる)にはノウハウが必要でやり方を無視するとムダが多く達成が困難です。
- この本を読むまでは自分の行動は非常に無駄が多く非効率であったと思います。投資の本ではないですが、投資を含めた人生に当てはめることができる考え方の本です
- 以前は自分で売買してみて、その結果から改善をしていくという考え方が主でしたがそもそも何をすべきかということから考えないと、時間を年単位で浪費してしまうことに気づきました。この本の要点をプリントアウトしていつも読み返しています
- 脳が教える! 1つの習慣
- 運動に限らず習慣ができると自分へのコントロールが増します
- すると健康的なものを食べるようになったり、早く寝るようになったり、貯金が増えたり、前向きな変化が起こりやすくなります
- 習慣の力 The Power of Habit
- 足の汚れ(沈澱物)が万病の原因だった―足心道秘術
- これでアトピーや腰痛・肩こり・花粉症・など体の不調はほとんど治ると思います
- 手でもまずに「若石ローラー」というもので足をもんでいますが、何年も治らなかった体のコリやすい体質がすっかり治りました
- イチローも使ってます
- 自分の母親にプレゼントしましたが、2013年は相場で儲けたよりもこれに出会えたことのほうが良かったと思っています
ブログ
その他の1さんの考えや情報
首都圏に住んでいたほうが良いと思うこと
- 投資家同士の飲み会や投資セミナーに参加しやすい
- 直近会った10人の平均年収が自分の年収に近いと言われていて、投資家も同じはず
- 飲み会で根掘り葉掘り全て聞かなくても、何に注目して成績が上がっているかだけ知ることが出来れば、かなり成功の確率が上がる
- 直近の忘年会でも、こんな話が聞けるなら10万払ってもいいなと思ったことがある
なんで他人の情報を聞きに行くのか?
- 上手くいっている人の真似をするとうまくいきやすいから
- 少なくとも、上手くいっていない人の真似をしたり、やってもいない人の言うことをきくより成功率は上がる
- 上手くいっている人のまねをして試してみてうまくいかなければやめればいいだけ
- こういうこと何回か続けていくと、上手く行っている人のオーラみたいな物が分かるようになるので、目利きが出 来るようになるよう
- 「他人の話きいて自分を保ちきれなくなり、大損こいた」というのは、「自分を保ちきれなくなった」と理由が分かっている
- 「どうやったら自分を保つことが出来るだろう?」と考えて対策を立ててみるべき
- いずれにしても、分析するための記録が必要
相場に相場以外の「何か」を持ち込むと相場に嫌われる
- 上手く言ってるブロガーなどに講師を依頼すると二つ返事でOKする人と、絶対やらない人がいるそう
- 二つ返事でOK系はその後いなくなることが多い
- 先生と呼ばれたい、自己顕示欲を満たしたいなどは、なるべく避けるようにしている
BNF氏について
- BNF氏の手法というか彼の頭の中はさっぱり想像つきません
- ディーラーでもそうだったんですが、才能のある人たちの共通点として、異常に記憶力が良い
- それで記憶力が異常に悪い私はどうしたらいいかと考えた結果が、今の記録をとって同じ間違いしないようにしようというスタイルになりました
自分の子供が投資をやりたいと言ったら
- 試しにやらせてみてもいいのではないでしょうか
- 少しやらせると向き不向きがすぐにわかるので、ダメなら言って聞かせると思います
- 「同じ間違いを何度も繰り返す」「儲かると異常に喜んだり、損すると異常に落ち込んだりする」「物欲の強い」「給料日前にこずかいがなくなる」「貯金が無い」「根拠無き楽観。何とかなると思う」「虚栄心が強い」「3日坊主」等は相当な努力が必要と思われるタイプ
専業になると
- 職業欄は自営業と書くことが多い
- クレジットカードは、クレジットヒストリーが問題なければ普通につくれる
- 税務署は売買代金が10桁超えてくると事業として見てくれる
- 事業とは一般投資家の扱いだと経費にならないものが経費扱いになる
- つまり経費が引けるということ。PCとか調査費とか交通費とか交際費とか
- 保険は国保ですが家族三人で1ヶ月9万6千円
- 専業を目指すならはっきりとトータルすると儲かることがわかっていることだけやること
- 利益になるかならないかのものに手を出したらダメ
- 今住んでいるところはUR。家賃の100倍の通帳見せるだけで入居できた
- 民間で借りるなら、自営業と自称して収入を証明する書類は区役所や市役所で出す課税証明書。三井とか三菱系は厳しかったが、個人の大家さんは通帳見せるだけで納得する人も多い
専業になるには
- 生活費にもよるが、専業になるには質素な生活だとしても3000万円は必要
- しかし自分でお金を全部調達しなくても、運用成績が安定しているとお金は向こうから集まってくるようになる
- 運用の安定を目指せば、道はと開けると思う
専業で生き残るには
- リスク管理を重要視する
- 長期的に利益が想定確保出来ることをする
- 再現性が高い手法
- 「鋼鉄の」自己規律
- 上のどれかが欠けると生き残れないのではないか
相場へのやる気が萎えることも
- 大きなマイナスを食らってドローダウン中はやる気が激減する
- エクセルで作ったカレンダーのようなものをプリントアウトして、いつも日々やるべきことを「ルール通り」やったら赤マルを付ける
- これだけで自分への褒美になる
- 丸がつかないことを自動的に避けようとするようになる
- 禁煙とか運動とか食事制限とか、早く寝る習慣を作りたいとかの時にオススメ
実力アップのために習慣として行っていること
- 目的意識があると、アイディアというのは無限に湧いてくる
- そういうアイディアを色々試行錯誤することが必要
- 何か印象的なことや、気がついたこと、反省すべき点、読んだ本で大事そうなところなどを記録している
- 人間の記憶は不確かなものだから、そういったことが違いを生む
- 結果の違いは、能力の違いというよりも、注意深く選ばれた習慣の違いだと思う
持ち家に住まない理由
- ものを持つことにあまり意味を感じない
- 家を買ったあと、上の部屋がうるさいとかトラブルがあったときにいつでも引っ越せることは重要だと思っている
新たな習慣をつくることは難しい
- 今は当たり前にやっている運動の習慣だが、始めるときは腹筋運動3回だけだった
- 3回では効かないような気がするが、はじめのうちは極端に簡単なものにする
- テレビのCMの時に1日1分足踏みするというとか
- これは脳が新しい事始めようとすると拒否するので、拒否できないほど簡単にしている
- 一ヶ月もすると習慣が形成されていると思う。別の運動をはじめていてもおかしくないくらい
その他
- 相場で一生分儲けたら、相場がしたいと思っています。結局今すでに好きなことをしているんですよね
- プログラミングはほとんどできない。エクセルの操作を記録してあとはネットで検索してそれを少し修正するようなことが多い。あと はマクロソフトとか、人に作ってもらったり。
まとめ
さて、なかなかの労力でしたが、まとめてみると「自分自身にもしっかり落とし込めた感」があってスゴク良いです。あとは実行あるのみ。
個人ブロガーなどもたくさんいるなか、なぜ1さんの手法をまとめてみたのか。
いくつか理由がありますが、最も大きい理由は「目指す形だから」かなと思います。元ディーラーというバックグランドもあり、筆者の欲しい情報を強い説得力と共に提供されていました。
また、1年2年と時が過ぎるのにともなって変わっていく1さんの手法や、読み取れる努力の痕跡も、あわせて大変勉強になりました。
何よりも、今、筆者自身がやっていることの「方向性が間違っていない」と分かったことが1番の収穫です。
また何年後か、1さんが再び現れたら、この記事にどんどん追記していこうと思います!
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