01. 投資をするなら「複利の威力」を活用する!

Posted on August 28th, 2016Updated on May 7th, 2019
01. 投資をするなら「複利の威力」を活用する!

※ この記事は最終更新日から5年以上が経過しています。

どんな記事

株式投資やFXにおいて、複利の威力は絶大です。投資で資産を増やそうとした場合に大変重要だと言えます。
もちろん、利益を積み重ねることが大前提ですが、複利で運用していくと、その期間が長くなればなるほど大きな効果を発揮します。

資本主義は格差を生みだす

r > g

r = リターン : 投資によって得られる利益。
g = グロース : 経済成長率。働いて得ることができる。(所得の伸び率)

ちょっと前に話題になった、トマ・ピケティさんの格差論です。

長期的に見ると資本収益率が投資収益率を超える傾向がある。そして、これが資産の分布が偏る原因となる傾向がある。

この格差論がでる前は、「資本主義の発展は格差の縮小につながる」というのが経済学の常識だった(らしい)んです。実際に、20世紀の初頭から格差は縮小していた(らしい)んですね。

でも、ピケティさんがよくよく調べてみたら、「ん、なんかちがうぞ?」ということになったんです。

実際に格差が縮小したのは、戦争などで多くの財産が破壊されたときだったんです。むしろ、ここ30年、がんがん格差はひらいていました。

筆者 は、小学校を卒業するころに父親が事業で失敗してしまい、決して裕福といえる環境ではありませんでした。そして、いつも「お金が全てではないけど、自分のしたいことをする、大切なモノを守るのには、絶対的にお金が必要だ――」と思っていました。

ピケティさんの格差論がでてきた頃にはすでに投資をはじめていましたが、「(格差から抜けだすには)それ、正しいよ!続けたほうがいいよ!」と背中を押してもらったような気分になったものです。(もっともピケティさんが伝えたかったことは違うことですが…。)

投資で資産を増やすには

投資で資産を増やすとはいったものの、ちまたにでまわる「1年で資産が10倍に」なんていうインチキくさい話ではありません。
ああいうのは、正直「ない」と思ったほうがいいです。うまい話には裏があります。投資を人任せにするのもよくないと思っています。

「お金はお金のあるところに集まる」というのはうまく言ったもので、投資は基本的に資金力がある人が勝ちます。(なんで?と思う方はこの記事を読んでみてください。)

でも、「もともと資金がなかった人が億トレーダーになった」なんて話もよく聞きますよね?そこででてくるのが「複利」なんです。

仮に1年で資産が10倍になったとします。運良くアベノミクスの波に乗れた人の中には、わけもわからず10倍にした人もいるでしょう。でも、継続できなければそれでオシマイです。100万円が1000万円になっても、1億円になっても、生活水準があがればあっという間になくなってしまいます。

投資家に必要なのは堅実さだと考えています。
そして、筆者 が知る尊敬できる投資家の方々も、皆、堅実です。

複利の威力

さて、前置きが長くなりました。ここからが本題です。

1980年代に名を馳せたトレード集団「タートルズ」は、コンスタントに年利80%の利益をあげていたといいます。本当にすごい投資家でも、このくらいの数字なんです(良い年や悪い年はありますが)。

年利40%でも、継続できるのなら相当なものだと思います(これが筆者 の当面の目標)。
1年で10倍なんていうのは、到底継続できる数字ではないんです(単発ならありえなくはないですが)。

試しに、年利40%を単利と複利で比較してみましょう。
元金はどちらも100万円とします。

単利複利
元金100万円100万円
1年140万円140万円
2年180万円196万円
3年220万円274.4万円
4年260万円384.2万円
5年300万円537.8万円
10年500万円2892.5万円
20年900万円8億3668.3万円
30年1300万円242億143.2万円
※ 税金は除外しています

当然1年目は違いがありませんが、2年目から徐々に変化が現れます。そして、期間が長ければ長いほど、その効果は顕著にあらわれます。複利を活用して、その恩恵をうまく受けたいものです。

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yuya takahashi

タカハシ / 11年目の兼業投資家

投資やプログラミング、動画コンテンツの撮影・制作・編集などが得意。更新のお知らせは、LINE、メールで行っています。

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